友人から電話が有りました。
「ある県の天然記念物である、樹齢300年と言われる五葉松。
その県の林業試験場の検査により、
マツノザイセンチュウの存在が確認された。
つまり、松枯れ病を患っている。
松葉が赤くなってきている。
なんとかならないか。」
当方の回答
「素人が見て松葉が赤くなっていると気がつく状態は
実は、かなり進行している。
なんか変だな、元気が無いな、くらいで対処しないと
手遅れだと、経験上言える。」
数日後、再度電話が有りました。
「あきらめきれない。
ダメもとで良いから何か策はないか。」
使用方法資料とともに、当方の土壌改良型と直接噴霧型の
2商品を送りました。 レポート提出を条件で!
後日、電話が。
「送ってもらった商品に副作用は有るか。
作業後、1週間たって松葉の赤い部分が大幅に増えた。
枯れが進んだようだ。」
当方回答
「原材料に薬用天然物使用なので、基本的に無害である
(毒要素は使用せず)
葉物野菜でも効果が感じられるのには、2~3週間必要、
変化が速すぎる。」
一旦電話を終えましたが、その後
「やはり松がおかしくなっている、何か弊害があるのじゃないか。」
1週間に数回、多い時は1日に複数回 問合せが有りました。
電話で埒が明かず直接出向く用意をしつつ、
念のため使用方法を確認しました。
すると、りんご園で使用する量を
1本の松に、1度に噴霧したとのこと。
(ナンチューコトヲシテクレタンジャ~)
ただこれも後で分かったことですが
当方はスピードスプレヤー等による、『噴霧』を想定してましたが
電話の彼は、洗車に使う高圧洗浄機で作業したようです。
(これなら千倍希釈の150Lの液も1度で無くなることもあるか・・・)
苦しんでいる松の、息の根を止めてしまったか・・・・・
数週間後、友人から電話。
「みどりの葉が出てきた。
検査時に付けた傷口から樹液が出た。
樹勢が回復した。」 弾んだ声でした。
ただ・・・。
その後、電話が有りません。
当方からのメールにも返事が有りません。
言ってこないのはうまくいっている証拠と
思いつつも、ちゃんとレポート提出されるか
ちょっと心配。