Delightful Days

tell on BLOG - ささやかな日々のしずく

網走、阿寒湖

2005-08-01 | trip
今日は知床半島のウトロ港から出ている遊覧船で半島の先まで行く予定だったんだけど、旅の疲れがそろそろ出てきた3日目、相談の結果取り止め、網走監獄へ行く。高校の修学旅行で初めて北海道に来た際に立ち寄ったことがあったし、何しろ暑い。だらだらと見学して、早々に今夜の宿がある阿寒湖へと向かう。今思ったんだけど、今回の旅もまるで修学旅行みたいな回り方だ…。
阿寒湖畔の温泉街は、これが全うな温泉街ですといった風情の温泉街。観光ホテルが建ち並び、土産屋が軒を連ねる。でも、たまにはこういうのも悪くない。
夕方から阿寒湖遊覧船に乗り、雄大な雄阿寒岳を見上げる。湖に浮かぶ小さなチュウルイ島に降りて、毬藻の生体について少し勉強。毬藻は海底を転げ回って大きくなり、大きくなりすぎると中が空洞化して崩れてしまうらしい。う~む、せつない…。
温泉にゆっくり浸かった後は浴衣姿で土産屋を冷やかす。うん、悪くない。
アイヌコタンの商店街の先にある劇場で、アイヌの民族舞踊を観賞。独特の歌声、独特の舞い、そして独特の音色を響かせるアイヌの楽器。普段僕達日本人にとってはまるで遠くにある『民族』が、突然目の前に迫る。でも、それは所謂『民族問題』ではなく、その存在そのものについて。僕達は世界中同じ人間だけど、その中で国があり民族があり家族があり、個がある。それには必ず意味があるはずで…。程よい酔いと、心地よいムックリの音色で思考が少々覚束ない頭で、そんな事を考えてみた。