憲伸鍋 その２

Ａ：ホントなんですね、みなさんが我々報道陣に囲まれて、
　　「やっぱり開幕なんでしょ？」と言われて、「何も言われてませんから」
　　ていうのは、オープン戦の時期、本当なんですね。

Ｋ：ボク、いつも言っているのは、ホントに本当ですよ。
　　いつも、「本当に聞いてないですから」
　　僕はウソをついているような感じで言うんですけどね。
　　今年の日本シリーズでもそうなんですよ。
　　１日前ですよ。今だから言えますけど。

　　ボク、山本さんが「オレじゃないかな？オレじゃないかな？」と言ってたから、
　　「山本さんは知っているのかな？」って。
　　「たぶん、オレだぞ！」って電話されてたから、
　　「意表をついて、憲伸は２戦目とか３戦目に行くんじゃないか？」と言っていたから、
　　「ひょっとして、それもあるのかな？そうかな？」と迷いながら、
　　１日前くらいに、近藤コーチに
　　「ところで、ぼくでいいんですかね？」と聞いたら、
　　「自分で聞いてごらん」と言うから、
　　森さんに聞いたら、
　　「ウン？オマエでいいんじゃない、投げたかったら投げろよ！」って

Ａ：間近に迫っても、主戦投手同士（憲伸＆山本昌）が疑いあっているんですか！


開幕投手の大事件といえば、オレ竜１年目の初戦。川崎憲次郎のサプライズ。

Ｋ：落合監督の１年目ですよね。その年のキャンプの初日に、
　　落合監督が急に部屋に来て、岩瀬と憲伸は同じ部屋にいるようにと、
　　で、岩瀬さんに「オマエは、抑えな！今年は抑えで行くからな！」
　　憲伸には、「お前は先発で行くからな！（でも）開幕はないから！」と言われたんですよ。

Ａ：誰が開幕投手からは知らなかった？

Ｋ：１日前ですかね？知ったのは。それもなんとなく微妙にですねー
　　「だって、この場になんで、憲次郎さんがいるんだろう？」とか
　　「ミーティングだったりとか…」
　　先発投手を計算していくと、この人、この人といるけど、
　　山本さんも野口さんも「違う！」って言っているし、
　　絶対、誰かがウソをついているんだなってボクは思ってました。
　　たぶん、また山本さん、絶対ウソついているって。
　　「もう、（だますの）うまいな！」と。

　　試合当日に（川崎が）スーツで来たから、まぁ、普通じゃないな
　　ナゴヤ球場の練習のときは、短パンにＴシャツなのに。
　　ナゴヤドームになると、こうも違うのか。
　　もうそれで、（川崎さんだと）確信しました。

Ａ：あの時すごかったですよね。大半の人がスタメンの発表のときに、聞き間違えたと…。みんなスコアボード見ましたもん。

Ｋ：ボクも一瞬、試合が始まる寸前まで、ひょっとしてまだオレなのかもしれない？って。

Ａ：「ピッチャー、川…」

Ｋ：「おぉ、こんなところでウェートしてる場合じゃない！（笑）」


ごめなさい、また時間がやってきました。
この続きは、また明日。
セリーグ優勝時に襲った岩瀬さんの悲劇！？をお送りします。