はしりづゆ

５月２８日（土）

どんみりと灰色の空ときどきしとしと雨。
粛々と、授業準備する。
　文型練習プリント２枚。
　新出語練習プリント１枚。
　漢字テスト１枚。

午後、散歩を兼ねて100円ショップへ（また）行き、
コピー用紙、修正液など消耗品を買って、
のち、書店をくるっとまわって帰宅。
ひさしぶりに、
ちゃんと料理など、する。

ゴーヤーチャンプル（豆腐、スパム、玉葱とゴーヤー）。
久しぶりなので手順が覚束なく、豆腐の水切りを忘れたので
出来上がりがやや水っぽくなってしまった。
それから、
きゅうりともずくの酢の物。
納豆（青葱、焼き海苔、豆板醤和え）。
ぬか漬け（きゅうりと茄子。母がいろいろ漬けてる）。
食後に、ぶどう。

そしてまたこれもひさしぶりの読書、
永井均『私・今・そして神　開闢の哲学』（講談社新書）

今日はちょっと肌寒い。

褒める。

５月２７日（金）

中間テストの問題を作り終え、
一段落。
試験は来週。

ちょっと散歩して、１００円ショップなど覗いて
モノの、なんというか、圧倒的な、無駄な欠乏感、
いや、違う、なんてゆーたらええんかわからへんけど、
要らんけど要る、みたいな、ほんまは要らん、という、
焦燥の錯覚を起こすような、虚しい気持ちになる。

で、帰って、来週の授業準備。
今日つくったもの
　漢字ミニテスト１枚
　語彙ミニテスト１枚
　語彙授業用プリント２枚
　漢字授業用プリント１枚
　漢字宿題１枚
今日やったこと
　漢字宿題チェック
　語彙プリント採点

すごいなー　
誰も褒めてくれないから自分で褒める。
やる気とか、テクニックとかじゃなく、
もうほんとに、物理的時間が、足りない。
他のセンセイたちはどういう生活してはるんやろ。
みんなで褒めあいましょうーーー

サーカス！

５月２０日（金）

サーカスの招待券あるねん。
というので、
会場のある鶴見緑地公園へ、SGさんと出掛けてみる。
初めて乗る、長堀鶴見緑地線。
わたしはこれまで北摂からあまり出たことがなかった
のだけど、仕事場が大阪市内に変わったので、梅田以南
に出向くことが増え、そして地下鉄の力を知り、いま、
ひそかに地下鉄が好きである。いや、違う、好き、と
いうのではないなあ。暗いし深いし、ごおごお言うし。
でも、
意外な駅で乗り換えできるようになってたり（ひと駅分ぐらい
歩かされて、乗り換えといは言えなかったりするけど）、
私鉄と繋がってたり、なんか、こう、地味に務めを果たしてる
感じがして、そういうところが、好き。

で、
鶴見緑地公園はすごく広くて、みどりみどりがとてもきれい。
なんてきもちいいのでしょう。
きっとサーカスも、平日の昼間やし、がらがらで、ゆっくり
見物できるよね。ゆるゆる会場へ向かう。
サーカスといえば「サラーム！ボンベイ」のオープニングよねえ
などと思いながら。
しかし、
着いてみたら、すでにみっしり人が。開場までまだ1時間ぐらい
あるのに、もう自由席の定員に近いぐらい並んでて、
これからのんびりお弁当たべてサーカス観ましょと
考えていたわたしたちは、また世間知らずだったのであった。

満員みたいやし。並んどかへんかったら入られへんみたいやし。

そんなわけで、
サーカス見物はやめにして、
森の奥まで散歩して、
木陰でお弁当食べて、ハトとスズメにパンをやった。
そうして、
公園で過ごす人びとを眺めてゆるゆる過ごし、
サーカス終わって電車混む前に帰ろ。と、ふたたび地下鉄に乗って
街へ戻り、解散。

サーカス観に行ってサーカス観なかった、たのしい日でした。

ありがとごじゃいます

５月１９日（木）

昨日、駅前をぼんやり歩いていたら、前から来た自転車が
ききっと目の前で止まり、乗ってた若者が、
「おはよごじゃいます」
と、わたしに言った。
ガンガマハルの兄ちゃんだった。
いやあそんなわざわざ自転車止めて挨拶してくれるなんて
うれしいではありませんか。

だからというわけではないのだけど、
今日はSGさんと晩ご飯を、ガンガマハルで。
夕方、学校の前まで来てくれたので、
ぶらぶら（かなりの距離を）散歩して、
「みんなはたらいてみんなかえるんやねえ」
などと言いながら満員電車に揺られて、
ようやく到着。
兄ちゃんに
「なますてこんばんは。いちゅもありがとごじゃいます」
と迎えられてほっとする。

ここは安くて量が多くて、お客のほとんどが学生なので、
高齢のわたしたちは浮いている。
しかも、カレーセット（サラダ付き）ひとり分を、
ふたりで食べるのがやっと、なので、１セットしか
頼まない。
なのに、いやな顔なんかぜんっぜんしないうえに、
サラダだけはいつもふたり分、付けてくれる。

インド旅から帰って、２ヶ月ぶりに行ったときは、
「ああ。ひっさしぶっりですね」
と、ニコニコ、いつも座ってたカウンターの端っこの
席をちゃちゃっと用意してくれて、
ああなんか、もう、インド人をますます好きになった
わたしたちなのであった。

教室にて。

５月１７日（火）

とりあえず連休明け、もういちど
手応えを確かめてみよう。と
先週からまた仕事場へ出ているわけですが、
ああ　いやもう　やっぱり
日本に日本語学校は要らん！
という結論です結論です。

日本語ノシゴトヲシテイタイ
と思ってふたたび始めたのだけど、
忘れてた。
非常勤日本語教師は仕事じゃなく
ボランティアなのであった。
わたしだって
生活
したいから、
働いた分だけお金もらえることしないと。
と思う。

日本語（を教えるのは、考えてみたらべつに
興味ないな）に携わっているのは楽しくて
面白いけど、それは、もう、趣味でいい。

というわけで
今日も学級崩壊の教室でガタゴトと叱ってしまって
悲しいワタシなのであった。
叱りながら、
しかしわたしは子もいないし、体育会系後輩もいないし
部下がいたこともないから、誰かを叱ったことなんか
ないのに、ちゃんと叱ってるなあ。
と、なんか、しみじみしてしまった。

one of 気のせい

５月５日（木）

朝、布団を干して、シーツを洗って、掃除機かけて、
それから、今日も授業準備の作業。
語彙のテストと、授業で使うプリントを作る。
無駄とわかってるのに。
こんな趣味みたいなことしてて、
ほんまにもう死んでも生活力ないわ　わたし　と思う。
こんな時間があるなら、
働いた分だけちゃんとお金もらえる仕事すればいいのに。

どんみり、散歩にでる。
本屋で
『大森荘蔵 -哲学の見本』（講談社学術文庫）をぱらぱら
眺めたのち、しっかり掴んでレジに向かいかけたのだけど、
あ、いやいや、何かバイト見つけるまではこんな高い本は
買えません。
と、書架に戻す。うう・・・。

とぼとぼ帰って、ひきつづき作業、語彙の宿題を作成しつつ、
もういや。って、
いつのまにか歌つくったりして、そしてそれもそのうち
うたた寝に移り、起きたらどろんと夕方。
今日もむなしくさびしいいちにちであった。

納豆をかき混ぜながら、ひと粒、口に入れてみたけれど、
ラムレーズンの味はしなかった。ので、昨日のあれは
気のせいだったのでしょう、たぶん。

ラムレーズンっぽい

５月４日（水）

なんてすがすがと、
爽やかなお天気なのでしょう。

視界の端に、窓の外のきらきら。
きらきらを感じながら、
朝から暗い部屋で、授業の準備。

午前中いっぱい、漢字テストと宿題プリントを作り、
ドラッグストアにコピーに行き、ついでにちょっと
散歩する。

みどりみどりの公園。
風で、噴水のしぶきが飛んでくる。
空が青すぎて、さびしい。
さびしいから、業務スーパーに寄って、おやつ買う。
ゼリー。マシュマロ。クリームチーズ。
バナナとヨーグルト。
好きなもの、片っ端からカゴに放りこんで、ううう
なんか、ますますさびしいではありませんか。

来た道を、また戻り、
午後も作業する。窓の外、いちにちじゅうきらきらだった。
語彙授業のプリントを作って、今日はここまで。

力作（自画自賛）を眺めながら、しかし、こんなの作っても
どうせ勉強しないのだな彼らは。と我に返って、
虚しくなる。

さびしい空とむなしい作業。
ああ　そうだった。
こんな感じなのだったね、まいにちのくらし　というのは。


ひたひたと晩ご飯の支度。
納豆を混ぜていたら、ひと掬い、ぽとっと落としてしまって、
拾いながら、ちょっと口に入れたら、なんか、ラムレーズン
みたいな味がした、のは気のせいか。
この納豆に、お砂糖ひとつまみを加えてよくかき混ぜたら、
小岩井レーズンアンドバターみたいになりはしないだろうか。

１７５

５月３日（火）

連休明けの授業の準備をたっぷりしておこう。
と、二、三日前までは思ってた気がする。
いや今朝もそう思ったんだけど、カラダは
部屋の掃除を始めたりなんかして、さらに、
あ、そうそう、
本、売りに行こ。
などと思いついて、ものすごく久しぶりに、
ブックオフへ出向く。

そうして、突きつけられた現実は、

１８冊　１７５円。

まあ、本棚の整理ができてよかった。ということに
しておく。

それから、100円本コーナーで、
群ようこ、村山由佳、村上龍（何故かムのつく人ばかり）
の本をぱらぱらと立ち読みして（買わずに）帰る。

本、108円。
たしかに安いのだけど、しかし、
欲しい本、本当に読みたいと思う本は、ここにはなかなか
ない。
ああ、この感じ、洋服のリサイクルショップであれこれ見てる
ときと同じだ、と今日、気がついた。
ものすごぉぉく安くてお買い得、っていうのはわかるんだけど、
いまひとつ、欲しい・着たい　というものがないのだなあ。

どこのどなたかわからぬ他人が選んだものは、どこまでいっても
どこのどなたかわからぬ他人が選んだものであり、
わたしは、要らないのであった。


授業の準備は、えーっと、明日からします。

はるのいちにち（２）

５月２日（月）

須磨へ、日光浴に行く。
今日はＪＲじゃなく阪急で行こ。ということで
先頭車両に乗り、♪♪と向かったのだけど、
乗り換えを間違えたようで、
海、見えてるのになかなか辿り着けず、
無人駅みたいなところで降りて引き返す。
で、
昼下がりの砂浜にようやく到着。
インド布を敷いて、腰をおろし、日焼けクリームなど
塗ってインドティータイム・・・なのだけど、
何組かの欧米人は、すでに男は上半身裸、女はビキニ姿
であり、
「あああっ　出遅れたっ　海は自由だったのだ・・・・」
と、
半袖・短めスカートから出た部分（SGさんは顔）にだけ
日焼けクリームを塗るという中途半端な行為を、わたくしは
深く反省したのであった。

でも、海風は、きもちよかった。

夕方、大阪へ戻ってオキナワで晩ご飯。
インドティータイムに食べ過ぎて、
大好きなアーサーの天ぷらを残してしまいました。
ごめんなさい。

はるのいちにち

５月１日（日）

静かな朝。
布団を干して、
午前中、美容院へ行く。
髪切られ、ブローされ、毛先がきれいに
くるんとなる。
んーー　自分じゃぜったいこんなふうに
でけへんねんけどなあ。

きれいにくるんとしてもらったけど、
本日は出かける予定もなく、ちゃかちゃかと帰って授業準備するだけ。
その作業も、いまひとつ気乗りせず、用もないのにセブンイレブンに
行って（近所のセブンイレブンが、インドから帰ると移転して、ぐぐいと
うちに近づいていた）ヨーグルト買ったりコーヒー飲んだりして。

それからまた中途半端に作業して、でもやっぱり集中できなくて、
商店街の本屋まで歩いて、今日も　さびしいときの川上未映子。
ぱらぱら読んで、またもっとさびしくなって、帰る。
なかなか終わらない、いちにち。

晩ご飯には、
いただきものの筍の、先のほうを、木の芽和えに。
下のほうは、刻んでお揚げと炊いて、酢飯に混ぜて
たけのこちらし寿司にする。
納豆は、海苔とおろし生姜と豆板醤和え。
あと、冷や奴とか、水茄子の糠漬けとか、あり合わせの
野菜でサラダとか。出来上がってみたら、温かいものが
全然なかった。

五月が、はじまる。