たのしい まいにち。

花を育てたり読書をしたり娘たちとすごしたり・・・

きょうだい児の思い。

2013-01-20 | だいたい二女のこと
先週、発達学習会に出てきました。

長女に障害があると分かった時から

自閉症の子育て関係の講演会や勉強会には、おなかいっぱいになるくらい出席して来ましたが、

長女が中学くらいから、一口に自閉症と言っても個性があり

我が家にはそぐわないものも多く、最近では講演会は聞かないようにしていました。

でも今回は障害児をきょうだいに持つ「きょうだい児」のお話ということで

是非とも聞かねば、と日曜日の昼間でしたが出かけてみました。




先生のお話はカラッとして分かりやすく、なるほどなるほどとうなずくばかりでした。

二女を妊娠中に長女の診断名が付き、

生まれて来る子は、障害を持ったお姉ちゃんを生まれながらに背負うのだと思った時の申し訳なさ。

人生に「幸せメーター」があるならば、

おなかの子はゼロからではなくマイナスからのスタートなんて可哀想過ぎる、と思ったものです。




今回、先生の第一声は

「障害児だから手をかけて育てる。

健常児だから手をかけなくても大丈夫だろう、ではない。

すべての子どもは手をかけないと育っていかない」でした。

これですね。

これに尽きます。

障害児を育ててると、教えてもいないのにフツーに何でもしてしまう健常のきょうだい児がスーパーチャイルドに見えてしまい、

きょうだい児の出来ることを誉めないで、苦手なことだけを責めたり、

手のかかる障害児ばかりを抱っこしてしまい、「オレは世界で二番目か!」ときょうだい児に思わせてしまったり。

その結果、きょうだい児には反応性愛着障害が多いそうです。

顔色を見てしまったり、やたらなれなれしかったり、甘えたいのに甘えられないなど

親との間に安定した愛着が形成されないのが原因のようです。

その結果、ウツや心身症になりやすい。

障害児の親のウツの罹患率も高いらしいですが。





きょうだい児は子どもなのに大人の役割を担う子どもたちのようです。

にわかカウンセラー・・・親の愚痴聞き係。

にわかホームヘルパー・・・障害児のお世話係。

にわかガイドヘルパー・・・障害児の外出支援。

にわか家庭教師・・・障害児のお勉強支援。

にわかショートステイ事業者・・・親がお出かけの時の障害児のお世話係。

伝書鳩(メッセンジャー)・・・障害児の親の仲裁係。

権利擁護者・・・障害児がいじめられた時に、障害児の人権を守るために立ち向かう係。

などなど。

そうするとあまりにも良い子すぎる優等生タイプや

自分のことは後回しの世話焼きタイプ、

いつも周りを和ませる道化師タイプなど、いろんなきょうだい児が現れます。





さてさてウチはどーなのかなぁ。

長女の療育に時間とお金を割かれている分、二女のスイミングには意識して私が送迎しています。

やりたいと言う英語も習わせています。

実際、お金は大変です。

二女の学校にも自分が学生の時より熱心に行っています。仕事そっちのけで。長女のとこも行っていますが。

でも、違うんだよお母さん、あたしの欲しいのはそんなものじゃなくってお母さんの気持ちなんだよ、

って二女は言うかも。

二女は見かけも性格も私に似ていて、末っ子のかわいらしさ爆発で大好きで可愛くって大切で・・・

そんな気持ち、伝わっているのかなあ・・・

折にふれ、うるさいくらい言ってるんだけどね(笑)




子どもは誰もが「お母さんの世界で一番好きなのは私で居て欲しい」と思っています。

「二番じゃダメなんでしょうか?」って流行語にもなりましたが、ダメなんですね(笑)

お母さんは太陽で、そして一番。

とても良い内容の学習会でした。

にほんブログ村


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Murphy)
2013-01-21 11:15:51
きょうだい児支援の講演会があるんですね。

あぁ私やってました。
にわか家庭教師と権利擁護者以外全て。

上の弟は加えて権利擁護者と迷惑かけられた
外部の人間のストレスのサンドバッグにも
なっていたようです。

私が子供の頃こういうのがあればなぁ・・・。

とても良い内容の講演会でしたね。
たくさんの親御さんに聴いてほしいですね。

アリッサム。さんの気持ち、きっと二女ちゃんに
伝わっていると思いますよ。
返信する
Murphyさん。 (アリッサム。)
2013-01-22 14:13:57
とても良いお話でした。

きょうだい児の方が児童福祉のお仕事についていることが多く、
癒されていない自分の過去を引きづりながら
今悩んでいる親やきょうだいに対応していることが多いと聞きました。
実際、長女の担当の先生もお兄さんが自閉と今回お聞きし、
とても複雑な気分でした。

二女ねえ。どう思っているでしょうか。
私は不安ですねぇ。
返信する
Unknown (ichii)
2013-01-24 23:21:50
色々考えさせられました。
革めてこうして挙げられると、自分の子供の頃も親も、
そういう役目を子どもに与えるのが当り前のような環境だったと思います。
とてもよい内容の記事でした。^^)v
いつも、ブログに、アリッサム。さんのお子さんへの愛情と思いやりがいっぱい詰まってるなあと、
こちらまで暖かい気持ちになります。
返信する
ichiiさん。 (アリッサム。)
2013-01-26 16:36:42
私が子どもの頃は昭和40年代の東北田舎町でしたので、
親がここまで考えてなかったと思います。
先生も体罰バシバシでしたし・・・

きょうだいに障害児のいる子どもも一緒だったと思います。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。