SEゴルファーのOJTレポート ~職場のゴルフコンペブービー から THE OPENロイヤルトロフィー への挑戦 ~

このブログは、私のゴルフ理論を書く「ゴルフ雑誌の連載コラム」のようなものです。日記(私生活の記録)ではありません。

飛ばすことが怖い

2015年09月26日 | メンタル
前々回の記事で、大事な競技会・コンペでは緊張して身体が動かなくなると書きました。また、2011/03/19記事で自然と飛距離より方向性を重視するスイングになることが多いとも書きました。
これらの根源には「思いっきり振って、自分の最強い球を打とうとしたら、どこに飛ぶか分からない、遥か先のOBゾーンや深い林の中に入ってしまうかもしれない」、「そうなったらスコアを大きく落としてしまう、スコアを落としたくない」という恐怖感があるのだと思います。
こうした恐怖感が強くなって、身体が動かなくなる症状は、以下のように進んで行くものと思います。
(1)完全に縮こまったスイングでぜんぜん飛んでないボールを置きに行くようなショットをする。
(2)置きにいこうとしているのに、球が曲がったりチョロなどのミスショットが出てくる。
(3)コースでボールを打つときのスイングが、トップが収まっていないなどの明らかにおかしなスイングになっている、と自ら感じられるようになる。
(4)練習場ですらまともにスイングできず、とんでもないミスショットばかりで、自分のスイングを完全に失った状態になる。
症状の進行としては(3)あたりから「ショットイップス」の始まりで(4)にまでなると完全にショットイップスになっていると言って良いと思います。
アマチュアだと(4)の状態まで行くことはまれだと思いますが、(1)あたりの経験をする人は意外と多いようです。自分のレベルとしては厳しい(レベルの高い)競技会に出るとなりやすいと思いますが、プライベートラウンドでもお友達と勝負していたりベストスコアや平均スコアを常に重視している人には起こりやすいと思います。
そして、ショットの中でも「一番長い距離を打つドライバー」が、最も「どこに飛ぶか分からない」不安が出るクラブであり、最もショットイップスになりやすいのでしょうです。

緊張の原因は自分自身

2015年09月19日 | メンタル
前回、自分が重要だと思っている競技会・コンペでは凄く緊張してしまうものだと書きました。この緊張を与えている原因、すなわち、プレッシャーをかけているものは、実は自分自身でしかありません。同じ競技会・コンペに出てても緊張しない人もいるかもしれません。
競技会・コンペに参加し始めたばかりの人なんかは、むしろ緊張を感じずにのびのびとプレーできて、いきなり好成績を出したりするものかもしれません。いわゆる「ビギナーズラック」というものが起こるのは、このためではないでしょうか?
長年参加していてなかなか良い成績が出せない競技会・コンペ、年1回の自分が1年で一番重要だと思っている競技会・コンペ、などなど、自分の中でその競技会・コンペでの好成績の価値(評価)が高まれば高まるほど、このタイトルは重いと思えば思うほど、どんどん緊張するようになってしまうものだと思います。
町内会のゴルフコンペだって、一生懸命練習して望み、優勝を切に願えば、緊張して身体が動かなくなるでしょう。他の参加者は余暇の一環としてのんびりプレーしていたとしても。その競技会・コンペの重みを決めているのも自分自身でしかないのだと思います。
緊張して身体の動きが鈍ることは、良い成績を出すためには、マイナスでしかないと思います。しかし、人間ですから、緊張を取り除くことはできないと思います。自分で自分にプレッシャーをかけているだけにも関わらずです。
ですので、緊張してしまうこと、および、緊張して身体が動かないこと、を前提として、その中でどういうプレーをしていくのか、を考えるべきだと思います。
もはやゴルフに限らず、スポーツ全般で同じことが言える話なのですが。飛んでくるボールに対して反応するスポーツなどは、緊張を感じている余裕はなく、緊張がパフォーマンスに及ぼす影響が小さそうに思います。一方で、ゴルフのように自分が動いて止まっている物をターゲットに向かって打ち出すスポーツは、緊張がパフォーマンスに及ぼす影響が大きそうに思います。他のスポーツの一流選手たちのメンタルのマネージメントの仕方も参考にできると良さそうです。

緊張で身体が動かない

2015年09月13日 | メンタル
誰しも自分が1年間の中で一番重要だと思っている競技会・コンペがあると思います。真剣にゴルフをしていれば、そうした競技会・コンペでは、凄く緊張するのが当たり前だと思います。
また、プライベートラウンドでもコースでのショットは打ちっ放し練習場でのショットよりは緊張します。それに、どんなに小さなコンペや自分にとって格下のコンペでも、プライベートラウンドよりは多少は緊張するでしょう。年に1度の大事な競技会・コンペでは無くても、その競技会・コンペの、規模・レベル・自分にとっての難易度・自分にとっての重要性、によっては、緊張度は高まるものと思います。
誰しも緊張すると、自分が自分でない感覚になり、身体が思うように動かなくなると思います。ここから先は人それぞれかもしれませんが、私は緊張すると「腰を切っていく分量が大幅に少なくなる」のだと、最近気がつきました。普段より「腰を切っていく分量が少ない」ので、これに合わせて「腕を返していく分量も相応に少なくする」ことができれば「普段より飛ばないけど真っ直ぐ飛ぶ」という状態は作れると思います。しかし、私は、更に緊張度が高かったり、練習不足や体調不良だと、スイング時に違和感を感じるくらい頭が混乱し、「適切な腕を返す分量」が全く分からなくなってしまい、チーピンや逆球のスライスまで出てきてしまいます。
そこで、どんなに緊張していても「今のショットでどのぐらい腰を大きく切っていけたか(どのくらい少なくしか切れなかったか)」をショットの後に把握できるだけの冷静さを持ちたいです。その情報を掴んでおければ「腕を返す分量の加減に集中」できて、「飛ばないけど真っ直ぐのボール」は打てそうですし、「意図的に大きなスライスを打つ素振り」を数回したりして「身体と心をほぐそうとする」こともできると思います。

フック、スライス自由自在その2

2015年09月06日 | ショット
2011/09/24記事で意図的にフック・スライスを打つ方法を書きました。こちらの記事では、アドレス(スタンス、ボールの位置、フェースの向き)を変えることで、ほぼ普通にスイングしてもフック・スライスが打てることを書きました。
最近、アドレスとトップまでは、ストレートボールを打つときと全く変えずに、切り返しからの身体の動きだけで、意図的にフック・スライスが打てる方法を知りました。これは桑田泉ティーチングプロのクォーター理論など、いろいろなレッスンプロがいろいろな理論(言葉)で表現していることです。内容的にはどのコーチも全て同じ事を言っていると私は認識しています。
切り返しから「先に腰を大きく切って」行き、それに対して「腕を返していく動きを遅らせる」とスライスが打てます。逆に、「切り返しから腰の動きを止め」て、それに対して「腕を大きく返して」いくとフックを打てます。「先に腰を切っていった分量」と「腕を返していく分量」が一致するとストレートボールが打てます。
この考え方では、更に、「腰をより大きく切って」それに対応するだけ「腕を大きく返して」いけば、ヘッドスピードが上がって飛距離が伸びます。一方で、「腰の切り方を押さえ目」にして「腕もあまり返さない」ようにスイングすれば、ヘッドスピードが抑えられて、飛距離も抑えられます。この両者は、身体全体の動きのスピードは同じような感じでも、飛距離に差が出ます。
運動能力が高い人は「腰を切っていく分量」を大きくとることができ、自由度が大きく、飛距離も出せます。一方、運動能力が低い人は「腰を切っていく分量」の限界が小さくて、自由度も少なく、飛距離も出せません。