SEゴルファーのOJTレポート ~職場のゴルフコンペブービー から THE OPENロイヤルトロフィー への挑戦 ~

このブログは、私のゴルフ理論を書く「ゴルフ雑誌の連載コラム」のようなものです。日記(私生活の記録)ではありません。

アイアンシャフトの長さ調節のカット

2016年02月28日 | クラブ・用具
前回、シャフトのチップカットについて書きました。
アイアンシャフトなどの、複数の番手があって同じシャフトを長さを変えて挿すクラブ用のシャフトでは、長さ調節のためのカットは、常にチップ(先端)側とバット(根元)側の両方をカットすることを前提に設計されているようです。
14本のクラブは基本的に「短い距離を打つためのシャフトの長さが短い番手」になるほど「シャフトを硬く」設定するものです。シャフトは単にバット(根元)側を切って長さ短くするだけでも硬くなりますが、チップ(先端)側を切って短くすると更に硬くなります。番手間の差に必要な硬さの差を出すためには、チップ(先端)側だけをクラブの長さの差の分だけ切るのが一般的のようです。
なお、アイアンシャフトで番手毎に別々のシャフトを販売している場合は、予めチップ(先端)側をその番手に合った長さに切って、製造元で先端側に追加で必要な処理を済ませた状態で出荷しているようです。

シャフトのチップカット

2016年02月20日 | クラブ・用具
前回まで、シャフトの話をしていましたので、今回は続きで、チップカットについて書きます。クラブのヘッドにシャフトを挿すにあたり、シャフトのチップ(先端)側を切り落としてから、シャフトに挿すことも可能です。これをチップカットと言います。
チップカットをしたシャフトは、以下の3つの点で変わります。
(1)硬さがより硬くなる(振動数が上がる)
(2)キックポイントがヘッド寄りになる(中調子が先中調子になるなど)
(3)シャフトの挙動自体が変わる
これら3つのそれぞれは、どのくらい変化があるかは、何とも言い難いようです。
「(1)硬さ」については、カットした長さに比例して硬くなっていくことが、ある程度確実なようです。
しかし、「(2)キックポイント」については、「余り変わらない」という意見と「カットした長さ分だけ変わる」という意見があり、私は実態は良く分かっていません。
キックポイントが動くかどうかは「(3)挙動」の変化に基づいていて、単純に「元々のキックポイントの位置は変わらず、カットした長さだけキックポイントが相対的に先端側に移動して、先調子に変わっていく」する場合と「カットしたことによって、キックポイントが元々のキックポイントから根元(バット)側に移動してしまい、元々の長さの時との挙動の差が少ない(先調子に変わらない)」場合があるということです。これがシャフトの種類によって違うためだと考えられます。
しかし、こう考えていくと、バット(根元)側のカットも何らかの影響がありますし、ヘッドのネックの形状やホーゼルの長さによっても変わってしまうことになります。
もうこれは、バチンとヘッドとシャフトを組んでみて、それでどうなるか?という出たとこ勝負の面が多いような気がします。
シャフトの種類によって、キックポイントの場所の違いによって、同じ振動数でも硬く感じたり柔らかく感じたりもしますし。

シャフトの特性

2016年02月13日 | クラブ・用具
前回のドライバーのシャフト選びの記事の中で「どのメーカーのどのブランドのシャフトも、メーカー側が想定しているリズム(テンポ)とスピードでスイングすることができれば、良く撓ってくれて、飛距離も出せる」と書きました。
しかし、ごくたまに、メーカー側が意図的に「ミスに強くするために、スイングの違いによるバラつきを減らし、どんなスイングをしても同じような弾道と飛距離の球を打てる」ことを目指したシャフトとして作っている場合があります。そうしたシャフトを使うと、メーカー側が想定しているリズム(テンポ)とスピードでスイングしても、他のシャフトより飛距離が出ない、ということは考えられます。こうしたシャフトは、一般的には「癖のないシャフト、万人受けを狙ったシャフト」と呼ばれているようです。
そして、意図的に「自分のスイングが、メーカー側が想定しているリズム(テンポ)とスピードのスイングではないシャフト」を利用する作戦も有だと思います。自分のスイングのスピードから見ると、硬すぎるか重すぎる(またはその両方である)シャフトは、キックポイントの場所に関わらず、自分にとっては「撓らない(撓らせられない)シャフト」となる傾向にあります。そうすると「ミスに強いが、一発の飛びも無いシャフト」として利用できます。一方で、自分のスイングのスピードから見ると、柔らかすぎるか軽すぎる(またはその両方である)シャフトは、メーカー側が想定しているリズム(テンポ)で打て行けば、メーカー側の想定以上に「一発の飛びは凄いが、ミスに弱いシャフト」として使えることになると予想されます。

ドライバーのシャフト選び・その2

2016年02月06日 | クラブ・用具
ドライバーというクラブについて考える上で「どのように撓るシャフトを選択するか(ヘッドに差すか)」は非常に重要です。2013/04/10に「ドライバーのシャフト選び」という記事を書きました。2013/04/10記事の内容も踏まえて、もう一度ポイントを整理したいです。
(1)そもそもキックポイント(一番撓る場所)が自分のスイングに合っているか?キックポイントが自分のスイングに合っていないと、まともなショットは打てないものだと思います。少なくとも私はそうです。数球打もてば、そのシャフトのキックポイントが、自分に合う許容範囲内か許容範囲外(合わない方のゾーン内)かは分かります。QPさんこと関雅史プロの書籍にもそのようなことが書いてありました。
(2)自分の一番良いスイングに合っている(その時に良く撓る)かどうか?ナイススイングをした時にどれだけ大きな飛距離を出せるのかということです。
(3)あまり良くないスイングをしてしまった時にどんな球が出るか?ミスに強いか弱いかということです。
基本的に「(2)の良く撓って当たれば飛ぶシャフトは、ミスショットの時のバラつきが大きく(ミスに弱く)」、「(3)のあまり撓らずに一発の飛びが無いシャフトの方は、ミスショットの時のバラつきが小さく(ミスに強く)」なる傾向があると思います。
シャフトを選ぶ上では「上記の(2)と(3)のバランスを鑑みて決める」ことが重要と思います。ストローク戦のラウンドのスコアで見ると、(3)の考え方に大きくシフトした方が、1ラウンドを通して大きなミスが出にくく、スコアをまとめやすいでしょう。一方で、新ぺリアのコンペなど、数ホールはダボやトリプルなどを打っても構わないラウンドなら、(2)の考え方に比重を置いて良さそうです。
なお、当然ですのことが、どのメーカーのどのブランドのシャフトも、メーカー側が想定しているリズム(テンポ)とスピードでスイングすることができれば、良く撓ってくれて、飛距離も出せます。上記の(2)で「良く撓るかどうか」と言っているのは「あくまでも自分のスイングに対して」という完全に自分目線の判断に基づいて考えた場合の話です。なので、シャフトの製品自体の良し悪しとは全く関係ありません。