ファイル・サーバーのZFS on Linuxを0.6.4.1にアップデートしました
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は「ファイル・サーバーのZFS on Linuxを0.6.4.1にアップデートしました」です。
ZFS on LinuxはLinuxでのZFSの実装で、設計の新しいファイルシステムです。社内のファイルサーバーの更新に合わせ、ZFSを導入し、大容量のファイルサーバーの運用を簡易化することを目指しています。特にスナップショットを用いたバックアップと世代管理の合理化に期待をしています。
2015年4月9日にzfsonlinux 0.6.4がリリースされ、追って4月27日に0.6.4.1がリリースとなりました。私の環境では、Ubuntu Studio 14.04.2のアップデートの過程で自動的に更新されています。2015年3月にはsamba4.2もリリースされているので、この組み合わせでsmbによるWindowsファイル共有を試しています。
現在運用中のext4 + samba 3系のファイルサーバーから、zfs + samab 4.2のサーバーにディレクトリをコピーしてみましたが、日本語の文字化けもなく正常にコピーができています。
ファイル・サーバー部分のディスクシステムは、まずは2Tの容量を利用者に提供します。
2T ZFSミラー+ホットスペアディスク(合計2T HDD x 3台)
この構成で、ディスクの障害対応が楽になります。これまで、ファイルサーバーのディスク障害には何度か対応をしてきています。24時間連続稼働するファイルサーバーでは、障害を完全に回避することは困難で、これまでも何度かハード障害を経験しています。新しいファイルサーバーにはスペアディスクを装着し、障害時に自動置き換えができるようにします。これで障害のディスクの交換の時間を選べるようになり、運用はたいへん楽になります。
構築の様子は、引き続き、紹介していきます。