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サーバーからストレージシステムへ移行中です

2014-03-30 18:09:17 | 社内システム運用記
サーバーからストレージシステムへ移行中です


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今日は、ファイルサーバーからストレージシステムへの移行に取り組むきっかけを紹介します。

最近の新しいファイルサーバーの構築は、ストレージサーバーの構築になってきました。大容量を扱うファイルサーバーの背後には、ストレージシステムが必要です。ストレージを構成するハードディスク単体の容量はT(テラ)Byte級が当たり前になりました。家庭用の外付けハードディスクやビデオ録画用のディスクも数Tが当たり前です。データーを溜め込むだけであれば、容量が大きい方が良いのですが、実用的な危機管理をするとなると、これまでのファイルをコピーする方式でのバックアップの知識ではシステムの構築も運用も実用的に動きません。

例えば、1Tの領域を作成することは簡単ですが、同じ容量をバックアップするには、どの程度の時間が必要でしょうか?データー容量が増えた為、ディスク間でのコピーにはたいへん長い時間が必要です。ディスクや転送速度のカタログ値は、システムに組み込んでの転送速度とは異なり、運用に入ると期待通りの性能が得られないことの方がむしろ、当たり前です。

端的な例では、壊れたファイルシステムを検査し、再構築できるとしても、再構築には、長時間を要します。150G程度になると、コピーするだけでも1.5時間かかります。

そこで、必要になるのがストレージシステムです。瞬時にバックアップを作り、差分を短時間に抽出し、それを異なるシステム系に転送して、バックアップを作る。障害時には、素早く必要な情報を提供しつつ、復旧作業を行う。この一連の操作を簡明に行う仕組みを備えた、実用的な系を作ることは容易ではありません。

匠技術研究所では、お客様のバックアップを預かっています。だんだん、データー容量が大きくなってきたこと、信頼性を高めるために、バックアップシステムの変更を随時行ってきた経験から、ストレージシステムの構築に取り組んでいます。

実用的なコストで運用ができる、オープンソースによる分散型のストレージシステムの運用を始めます。

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