オープンソースRDBMSのSQLiteをアプリケーション開発に使う(2)
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は「オープンソースRDBMSのSQLiteをアプリケーション開発に使う(2)」です。
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SQLiteは様々なソフトウエアのEmbedded RDMS(組み込みDBMS)として使われます。私が使ってる環境では、Firefox/ブラウザ、RoundCube/webmail、OwnCloud、McAfee等で使われていることを知っていますが、使われていることに気付いていないソフトウエアもあると思います。
SQLiteは「サーバー」を必要としません。プログラム開発言語の拡張機能として、DBにアクセスできるようになります。データーの格納先は一つのファイルになり、バックアップはそのファイルをコピーするだけですから、特段のDB管理者を必要としません。さらにCPU設計が異なるコンピューター間でも、コピーすることができる「サーバーレス、管理者不要」のお手軽データーベースです。これは、DBMS初心者にとってのみならず、小規模DBを使ったアプリケーション開発者にとっても、敷居が低くなります。
SQLiteの「SQL」のコマンドや文法はSQL92の標準に準拠しており、SQLデーターベースの使い方を学習する教材としても適しています。SQLiteはコマンドでの操作も可能であり、SQL DBMSを実際に使いながらSQL文の動きを確認することができます。
特にSQLiteはIn memory DBMSとして、RAM上にデーターベースを作ることができます。RAM上のデーターベースは、プログラムが動作している間のみ動作し、プログラムが終了すればデータベースは消えます。この特性から、作っては消す練習用のDBMSとしても優れています。
次回に続きます。