Linux Mint Debian Edition(LMDE) 201403を仕事用で使い始めました
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今日は、Linux Mint Debian Edition(LMDE) 201403を仕事用PCに搭載し使い始めたことを紹介します。
Linux Mint LMDE 201403 Cinnamon
(*)初出でLMDEの源流を"Debian"と誤記していました。@henrichさんに、ご指摘をいただきました。ありがとうございます。
"Linux Mint Debian Edition (LMDE) is a semi-rolling distribution based on Debian Testing."と公式ページにあります。
Linux MintはもともとUbuntuを源流として、デスクトップ環境を”Mint プロジェクト”のパッケージに入れ替えたものです。デスクトップの利用者はその奥がUbuntu由来であることを意識することは先ずありません。
同じ考え方はUbuntuプロジェクト自身にもあり、Kubuntu,Xubuntu,Edubuntu,Lubuntu,Ubuntu Studio,Ubuntu Kylin,Ubuntu GNOME,Mythbuntu等様々なデスクトップ環境が存在します。私が、この中で使ってきたものはUbuntu自身、Ubuntu StudioとLubuntuです。サーバー用途ではUbuntu Serverも使っています。
このように、Ubuntuの仲間だけでも、デスクトップには多くの種類があります。私も、幾つかのデスクトップ環境を「彷徨って」います。この半年ほど前にLinux Mintを使い始めてからは、その前に使い始めたUbuntu Studioと併用しています。どちらもオリジナルのUbuntuとはデスクトップの設計思想が異なり、従前からWindowsで使ってきた「慣れ」を生かすことができます。また、オリジナルのUbuntuよりも、RAMの使用量が少ないので古いパソコンでも動かすことができる場合が多く、パソコンのハードウエアの延命にも適しています。Windows Vistaや7対応のハードウエアであれば、とても快適に使うことができます。
しかしながら、Linux Mintはメジャー・アップデートは、データーをバックアップ後、再インストールした方が簡単です。そのままアップデートできるとのことですが、アップデート後に「一部のソフトウエアは更新されませんでした」の意の表示がずっと出るようになってしまいました。解決方法はあるのでしょうが、調べる時間より「新しいバージョンをインストールした方が速い」と感じています。
そこで、Debian版の登場です。Debian testingは「セミ・ローリング・アップデート」という連続的なアップデート方針に変更されています。この方針では、メジャー・アップデートもセミ・ローリング・アップデートに含まれます。日々の更新を続けていれば「自然に」メジャー・アップデートも行われます。Ubuntuのリリース計画で示されるLTS(Long Term Support)の考え方はなく、使い始めたバージョンから、将来に亘りアップデートが約束されています。
このDebian Testingのセミ・ローリング・アップデート方針に従ったMintがLMDEです。LMDEに移行することで、メジャー・バージョンアップ時の「再インストール」から解放されることを期待しています。というのも、デスクトップはWindows XPのサポート終了騒動でも判る通り「使い続ける」ものです。「バージョンアップを続けていれば、ずっと使える」方が楽です。
ということで、私のメインの日本語デスクトップ環境をLMDEに変更しました。引き続き、使用感なども紹介していきます。