光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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ファーラーのストラクチャーで思い出すこと

2019-10-16 05:44:09 | 趣味の原点をふり返る
今回は趣味の原点を振り返るの番外編です。

ついさっきクラブのメンバーからの聞いた情報ですがトミーテックがファーラーのストラクチャー、アクセサリの販売を開始するとの事だそうで。
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この間ファーラーのカタログの話をしたばかりなのにこの急展開、正直驚きました。
通販メインなのか各地の模型店でも店頭販売または取り寄せが容易になるのか、わかりませんが海外メーカー品の入手が難しい田舎のユーザーにとっては何かしら期待できそうな気はします。

とか書きましたが、私が15年前にこの趣味を再開したきっかけのひとつが「ファーラーのキットを地元の中古屋さんで見つけた事」だったりするのですが(汗)
あの頃はジオコレの第一弾の街並みコレクションがそこいらのコンビニで買えた頃ですが、Nスケールのストラクチャーが前よりバリエーションが増えたとはいうものの、どうにもラインナップの貧相さが気になったものです。
鉄道模型とはいえ、車両を買ったらそれに負けない位の背景となる街並みが欲しい。でも今のままでは没個性の街並みになってしまう。
そんなジレンマがあってレイアウトに踏み出せないでいた時、なぜか近所の中古屋さんにファーラーのストラクチャーキットがいくつか並んでいるのを見つけたのです。
やや古めの建物で日本風のストラクチャーとの相性も悪くなさそうでしたし、何より他にはないランドマーク的な存在感が感じられたのです。
未組み立て品とはいえ、中古でかなり安かった事もあってそこにあったキットの殆どを買って帰りました。
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早速一軒作ってみたらこれがなかなかにいい雰囲気でした。流石にGMのそれみたいに「外壁を貼り合わせて一丁上がり」と言う訳にはいかず窓は一つ一つ枠を作り、外壁の装飾は一々塗装してからはめ込むので大変だった反面、後から塗るのに比べてエッジがきちんと効いたメリハリのある壁面の表情が出せるのも気の利いた配慮でした。
確かに手間はかかるのですが、それがきちんと見栄えに反映するのが分かるのが楽しかったのです。
ですから1軒作るのに寝る前の時間を使っても4日くらいかかりましたか。ですが完成した時の満足感は非常に高かったのを覚えています。

そしてその建物をジオコレやGMのストラクチャーと並べて風景を作ってみると意外なほど違和感がない。それどころか外国型が適度にブレンドされると街並みの生き生き感が違って見えるのです。

これならいける。これなら自分の狙った風景に近い自分だけのレイアウトが作れる。
その時初めてそれを確信しました。

実はこれが私にレイアウト作りを決断させるきっかけとなったのです。


私が作った最初のレイアウトは都市近郊の観光地を想定した物でしたが、ファーラーをはじめとする外国型ストラクチャーを(街並みとのマッチングは配慮しましたが)積極的に取り入れました。


特にお菓子屋さんが集中する「甘味横丁」はこれらの外国型ストラクチャー失くしては成立しない、あの当時の日本型ストラクチャーだけで構成していたら間違いなく今よりも貧相な街並みになって居たはずです。
(もちろん逆もまた真なりでファーラーやフォルマーだけで構成してしまったら日本の風景にはならなかったでしょう。この事はあくまで街並みに適度なブレンドを加える事に意味がありました)

これに味を占めて他のレイアウトやモジュールなどでもここ一番の時にはファーラーをはじめとする外国製ストラクチャーを適宜取り入れています。


素組みに使うだけでなく改造や切り継ぎの素材としてもなかなか使い出があるのが有難かったですし、近代的な建造物にはなかなかモダンな形状のものも多かったですからそれを取り入れる事で独特の街並みの個性が出せたと思います。

ですからファーラーが手軽に手に入る事は欧州型の鉄道ファンやレイアウトビルダーだけではなく必ず和風レイアウトの制作にも良い選択肢を与えてくれるものと思います。