くない鑑

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土日きっぷの旅[4駅目→上越高田]

2010年09月09日 | くない卿見聞記
この旅に出るきっかけは、一月程前。
上越市内の旧家で発見された「聚楽第行幸屏風」を“市立総合博物館で展示する”というのを報道で知ったからです。
このことを、すぐさまブログに載せましたが、その後も気になって気になって・・・行ってきました、上越に。
それも、一般公開最終日に。

前日は白石と仙台を攻めてから大宮まで退いて一泊し、翌日は朝も7時から始動。
長岡を経由し、信越線で上越市直江津に入ったのは9時半過ぎ。
もう、何度と無く来ている直江津(上越)ですが、いつもは謙信公祭に参陣するため。
いつもギラギラと太陽の光熱が燦々と降り注ぐ季節だけなので、秋の落ち着いた頃に来たのは初めてです。
昨年の謙信公祭は、このおかげで宿取が大変だった・・・と聞いています。ちなみに、今年は千葉が国体会場です。


内容と“ポスター”に惹かれたのは、きっと、きっと私だけでは...(爆)

高田までは、この夏に謙信公祭後の帰路に乗った信越線[普通|妙高]が出るのは知っていたんですが、それも到着から40分後。
ちょっと時間が空きすぎるので、もう少し、例えばバスで行けないものか?!と、北口にある案内所へ行って聞いてみると・・・ないとのこと。
一瞬、タクシーで・・・とも思ったんですが、結局は電車で。
10時13分に直江津を出る信越線[普通|妙高4号]で高田へ向かいました。

高田には2年前、謙信公祭で訪れた時に立寄りましたが、その時は車。
今回は初めて、電車で高田に降り立ちました。

目指す市立総合博物館までは、歩いて20分ほど、距離にして1.5kmほど。
勿論歩いて行きましたが、横を、博物館へ行くバスを見たときは、ちょっと悔しい思いがしました(^^ゞ

朝市が開かれてました。寄りたかったんですが...

“雪国”を感じる設えです。


駅から、何とか迷わず(博物館)に着きましたが、そこでは、目を疑いたくなるような光景がありました。
それは...

館外にまで延びた、屏風閲覧のための長蛇の列です。。。見えますか?!
いや、博物館始まって以来の人出とは聞いていたんですが、まさか...
私の予定では、目当ての屏風だけ観て帰るつもりだったので、館外にまで延びるほどの行列が出来ているとは・・・予測があまかったです。
しかし、ここで引き返すわけにはいきませんから、勿論並びました。

それから約40分後。
漸く、漸く辿り着きました!屏風が展示されている展示室に。
列は、私が並んだ後も一向に減らず、返ってどんどんと、更に長くなっていました。
並んでいる人のほぼ10割が「聚楽第行幸屏風」目当てなので、受付も、人の流れもまとまって機械的に。
屏風の展示されている展示室には人数を区切って入れてました。
まるで、アトラクションです(笑)
ただ、運良く列が私の前で区切られたので、次に案内されたとき、屏風をかぶりつき状態で観られました(笑)

屏風を観られるのは僅か10分ほどでしたが、展示室には学芸員さんが待機していて、解説を聞きながら、しっかりと観られました。
ちなみに、その解説とを合わせて...
屏風の大きさは、156.3×358.4の六曲一雙。
左雙は聚楽第から桐紋の牛車=太閤秀吉が、右雙には御所から鳳輦(天子様が乗る御輿)=後陽成院がそれぞれに真ん中に、向かい合うように描かれています。
諸大名たちは、敷物に座していました。
なお、これらが描かれているのは屏風の中央部分ですが、その上部には、市民も描かれていました。
この屏風が、なぜ聚楽第行幸を描いたモノだと解ったか?!というと、「南門」が描かれていたからだそうです。
その比較とされたのが、これから約50年後に行われた寛永の二条城行幸なんですが、二条城にはこの「南門」がないので、これが聚楽第行幸を描いたモノだと結論付けられたそうです。
屏風が作られたのは慶長初年、関が原の前後で、その時画壇の主流であった狩野派や土佐派とは違う、町衆か市井の絵師によるものではないか・・・と、されています。
いま思うと、出来れば少し質問などしたかったんですが、あまりに屏風がきれいで美しくて魅せられて、何も出来ませんでした(笑)
しかし、繰り返しになりますが、凡そ400年余も見付からなかったのが不思議なくらい、保存状態もよく、とても美しかったです。
観に行くかどうか迷っていましたが、もう、観に行って正解でした。
ただ、出来うることならゆっくりと観たかったです。

さて...
目的も達成できたので、館内のその他の展示は(申し訳ないですが)サラッと観て、高田駅とへ向かいました。

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2 コメント

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Unknown (坂東政景)
2010-09-09 23:12:30
聚楽第行幸屏風は私も見てみたかった

400年を感じさせない美しさだったのですね

でも行列40分はきついですね
返信する
驚きました。 (記主くない)
2010-09-09 23:36:34
▽坂東政景様
コメント、ありがとうございます。
屏風は、とても400年前のとは思えない輝きと美しさがありました。
例え展示前に修復していたとしても、驚きです。
あまり並ぶのは好きではないし馴れてないので、妙に緊張しました(笑)
返信する

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