あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

オフィーリア

2011-08-17 21:58:02 | 日記
画像にアップした 絵をご存じでしょうか・・  私の好きな絵画の一つ 「 オフィーリア 」 です。  有名な ジョン・エヴァレット・ミレー の作品です。

「 もすそは 大きく広がって しばらくは人魚のように川面に浮かびながら 古い歌をきれぎれに 口ずさんでいました 」

『 ハムレット 』 4幕7場 で 王妃によって語られる オフィーリアの溺死の場面を まるで ミレーの絵を観ながら シェイクスピア が 台詞を書いたのではと 錯覚してしまうほど、素晴らしい作品です。


「 いずれを君が 恋人と  わきて知るべき すべやある  貝の冠とつく杖と はける靴とぞ しるしなる 」 

ハムレットの 4幕5場 で 気の狂った オフィーリアが口ずさむ歌を 森鷗外 が 翻訳詩集 「 於母影 」 の中で 「 オフィリヤ の歌 」 として この詩を入れたんですよね。

夏目漱石 の 「 草枕 」 を読まれた方は 「 ミレーのかいた オフィリアの面影が 忽然と出て来て、高島田の下へすっぽりとはまってしまった。 ・・・ オフィリアの合掌して 水の上を流れて行く姿丈は、朦朧と 胸の底に残って・・・ 」

と 書かれているのが ご記憶にあるかもしれません。 漱石は ミレーの絵の 手の位置を さりげなく 合奏させる事によって、狂女を菩薩として 描いているんですよね・・・ 

英国の名優 ローレンス・オリビエ の「 ハムレット 」 という映画が 私が初めて観た 洋画だったように記憶しています。 まだ 中学生位だったでしょうか・・  中学時代 本を読み漁り 中でも 戯曲に特に夢中になっていた 私にとっては ハムレット を始めとする シェイクピア作品 に夢中で、夏休みの自由研究で シェイクスピアについて 延々とレポートを 書きつづった記憶があります。

中学、高校時代と 図書室に籠りきるような 本好きでしたので、そこから 派生的に 絵画や 美術、音楽に関心が向いて行ったんだと思うんですよね・・思春期の過ごしかたは 成長しても 影響するものだと 最近 よく思います。


思い返すと、私のようなタイプのような 男子生徒って さすがにいませんでしたねえ・・・・ 私立でしたから、と言う訳でもないんでしょうけど・・ 中学生で 静岡から東京まで しょっちゅう 芝居を観にひとりで 帝劇とか 日生劇場行ってた子なんて 居ませんでしたね・・・


私が というより 親が変わり者だったのでしょうかね・・今にして思うと、自主性を大事にといいつつ ほったらかしにされていたのかもしれません・・・ 「 芝居なんて興味無いから 観たいんなら自分で観に行きなさいよ 」 って お金だけくれましたからねえ~  「 ちょっと 帝劇に行ってくんネ・・ 」 っとか出かけちゃう私も 私でしたけど・・・

コメントを投稿