Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

私の頭の中の消しゴム

2006-12-21 | 映画(わ行)

■「私の頭の中の消しゴム/A Moment To Remember」(2004年・韓国)

●2006年中国金鶏百花奨映画祭 女優主演賞

監督=イ・ジェハン
主演=チョン・ウソン ソン・イェジン ペク・チョンハク

若年性アルツハイマー症をめぐる夫婦の愛の物語。永作博美と緒方直人主演のドラマ「Pure Soul~君が僕を忘れても」の翻案なんだそうだ。この題材は涙涙の湿っぽい韓国映画(ドラマ?)の作風にはむしろ向いているように思える。オリジナルのドラマはみたことないけど(永作ファンのくせに・・・)、この映画はリメイクとしてはかなりの成功作だろう。

記憶をなくしていくことで、愛する気持ちも消えてしまうのか・・・その現実に懸命に立ち向かおうとするヒロインが書いた手紙。それを読んで号泣するチョン・ウソンの姿。もう力業で泣かされちゃう映画だ。それは前半の幸せな二人を描く場面との落差が大きいからだろうか。二人の新婚生活なんて、もう勘弁してっ!てくらいに楽しそう。バスローブの中を覗いて、お姫様抱っこ!くーっ!それに一流の建築家をめざす彼の夢に、彼女が最大の理解者になっているところ。二人でプレゼンの練習!くーっ!(冷静さを失いそうだ)。一転して症状が悪化してから。現実はもっともっと厳しいと思うのだが、そこはさすがに映画だから綺麗にまとめている。そういう意味では甘すぎる映画かもしれない。最後の「天国なの?」の場面も、やり過ぎだろうと思えた。でも、それでも涙誘われちゃうんだよなぁ。

韓国映画はいい台詞がいっぱい。この映画でも”いい大工”についてお義父さんが語るところ、よかったね!。”材木の木目を見て材料のせいにするのが悪い大工。節だらけの材木でもそれを活かすのがいい大工。お前は節だらけだが・・・。”くーっ。それにしてもソン・イェジン綺麗でしたね。

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