Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

天使とデート

2010-12-12 | 映画(た行)


■「天使とデート/Date With An Angel」(1987年・アメリカ)
監督=トム・マクローリン
主演=マイケル・E・ナイト エマニュエル・ベアール フィービー・ケイツ

 エマニュエル・ベアールのファンだと言っているにもかかわらず、実は観ていなかった出演作。公開当時もなーんかそそられなかったんだよねぇ。人魚と恋する「スプラッシュ」やマネキン人形と恋する「マネキン」の系譜とも言える、男子のピュアな妄想を映像化した作品。公開当時、僕は硬派ぶって観ることを避けたけど、あの頃に観ていたらエマニュエル・ベアールにもっともっと夢中になっていたに違いない。この映画はベアールをめでるためにある。あのフィービー・ケイツでさえ引き立て役にすぎない。

 ストーリーは前述の2本と同様。人間とは違う存在が現れて、彼女に恋をして、世間の好奇の目から守りつつ、騒ぎが起こるが収拾がつき、主人公は男として成長する・・・というもの。型通りの筋書きで目新しさはないし、主演男優も華がないし、リチャード・エドランドのSFXも地味だし、主人公の友人たちは救いようがないし・・・。この映画はエマニュエル・ベアールの美しさで人気が保たれていると言っても過言ではない。美しいフランス女優にフライドポテト(フレンチフライ)が好きな天使を演じさせるなんて、下手なジョークだよなぁ・・・と思いつつも、ポテトをほおばる彼女にうっとりしてしまう。

 メディアの目にさらそうとする騒動はお約束通り。面白いのは主人公の婚約者(フィービー・ケイツ)の父親が、化粧品のCMに天使を起用すると言い出すところ。あのフィービー・ケイツはキーキーうるさいだけの登場人物と化してしまう。ショートカットのフィービーもなかなかきゃわいいのだが、天使の前にはさすがにかすんでしまう。音楽の使い方は80年代映画にしては地味。サントラにはスティーブ・ウィンウッド(The Finer Things)やカーズ(You Are The Girl)が使われているが、印象には残らず。使い方で面白かったのは、天使のことで苛立っているフィービー・ケイツが運転する車の中で、カーラジオからロージー&オリジナルズのAngel Baby(後に戸川純のカヴァーがある)を聴いて怒り狂う場面だな。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月11日(土)のつぶやき | トップ | 12月13日(月)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。