Some Like It Hot

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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

恋人たちの予感 - 80's Movie Hits !-

2013-12-15 | 80's Movie Hits !

- 80's Movie Hits! - 目次はこちら

■It Had To Be You/Harry Connick Jr.
from「恋人たちの予感/When Harry Met Sally...」(1989年・アメリカ)

監督=ロブ・ライナー
主演=メグ・ライアン ビリー・クリスタル キャリー・フィッシャー

 ハリー・コニックJr.はニューオリンズ生まれのジャズ・ピアニスト。また歌もこなせ、俳優として映画にも出演(「メンフィス・ベル」・「コピー・キャット」等)している才人。20歳のときリリースしたデビューアルバムは、音楽各誌でベストアルバムに選出される成功を収めた。彼は1967年生まれなので、僕とは同世代(しかも誕生日が同じなのだ)。「恋人たちの予感」サントラは22歳の作品というから、才能のある人は違うよね。鍵盤弾きの一人としても尊敬しちゃいます。この主題歌 It Had To Be You は、ハリー・コニックJr.がビッグバンドをバックに歌ったものと、ピアノ・トリオでの演奏がサントラに収録されている。本編のエンディングでは、フランク・シナトラのヴァージョンが流れる。この対比が映画ではとても印象的だ。サントラでは他にはジョージ・ガーシュイン(Let's Call The Whole Thing Off)、リチャード・ロジャース(I Could Write A Book)、ベニー・グッドマン(Stompin' At The Savoy)の曲もプレイしている。これらはロブ・ライナー監督自身が選曲したとか。僕はジャズはそれ程詳しい方ではないけれど、このサントラだけは愛聴盤。

 さて映画の方はメグ・ライアンの出世作となり、以後ロマンティック・コメディ主演女優の代名詞となったのは周知のことだろう。この映画は監督のロブ・ライナーが離婚の経験がそもそもの元ネタである。離婚のショックから立ち直れないハリーの姿は監督の分身だったのだ。それを脚本家ノーラ・エフロン(現在は「ユー・ガット・メール」などロマンティック・コメディには欠かせない女性監督となった)に話したことで、女性の本音も加えられた。結果性別を問わず多くの支持を集める映画として完成したのだ。ロブ・ライナーはハリーの友人役で出演もしている。チラシにも使われている紅葉の美しさも見どころのひとつ。ちなみに撮影監督は、後に「アダムズ・ファミリー」を監督することになるバリー・ソネンフェルド。

 男女間に友情は成立しうるのか?・・・これはこの映画の究極のテーマ。僕はイエスと答えたい。確かに、結婚=友情の終わりと解するならばそれは答えはノーということになる。でも夫婦となっても、何でも話し合える友人の様な夫婦ってあると思うのだ(一方で、互いに隠し事が増える夫婦もあるだろうけどね・笑)。それは友情とは言えないのかな。それに僕自身、異性の方がかえって本音で話せることがある。男同士って共通のコミュニティに属しているとか、よっぽど趣味が同じだとか、ビジネスとか、共有できる何かがないと親しい関係を保つことは難しい。だから信頼できる異性の友人は(人によっては)必要だと思うのね。皆さんもこのサントラ聴きながら、このテーマについて考えてみるのはいかが?

When Harry Met Sally... Official Trailer #1 - Billy Crystal Movie (1989) HD



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