Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

吹奏楽を聴いて思ったこと

2006-05-28 | その他のつぶやき
 北九州交響吹奏楽団の定期演奏会に行って来ました。吹奏楽の生演奏を聴くなんてすっごい久しぶり。金管楽器の音圧を客席で感じながら、懐かしさにふけっておりました。

 僕は中高生の頃、ブラスバンド部に所属してました。入部の動機?それはドラムが叩きたかったからなんです。それも入学後の春からやってたんじゃなくて、秋から。楽器を演奏することにやたら憧れていた僕。小学校6年の頃にはたてぶえで流行歌やアニメの主題歌を耳コピして吹いているような子でした。家には父親のクラシックギターがありましたが、ちょうど反抗期。親父がやってた楽器なんてするもんか、とマジで思ってました。それで憧れたのが何故かドラム。ちょうど3年生が引退するので、パーカッションに空きができた。友人からそれを聞き、入部したい旨を音楽の先生に言いました。先生は言いました。
先生「tak君は手が長そうだね。」
tak「はい。小学校の頃クラスで一番長かったこともあります。」
先生「トロンボーンやってみる気、ない?」
僕はスティックではなく、曲がりくねった真鍮でできた伸縮する楽器を手にしていました。

 今にして思えば、トロンボーンを担当したことが、僕の体に「臨機応変」を染み漬けたと思うのです。手元で管をスライドさせることで、狂っているチューニングも正してしまう楽器。音階はポジションこそ決まっているけど、それは体で”このへん”と覚えなければならない楽器。主旋律が回ってくることは滅多にないだけに、けっこう目立ちたがりのパート。

 今日の北九州交響吹奏楽団の演奏では、吹奏楽コンクールの課題曲も2曲演奏されました。僕も高校ではコンクールに出場したことがあります。特別強い学校ではなかったので、県予選どまりでしたが。本番の演奏会で、それまで練習してきた成果を出さねばならない。緊張した空気の中で、自分の演奏を楽しむことは難しい。今日の演奏会の司会を務めた山本氏も吹奏楽部経験者で、コンクールの緊張感を語っておられました。それに吹奏楽に関する様々な話題がありました。アルフレッド・リードなんて作曲家の名前聞いたのは、おそらく10数年ぶりです。

 高校卒業する頃、僕の音楽的興味はポピュラーミュージックに傾いていて、既にオリジナルを書いてデモテープ作ったりもしてました。だから大学に入って、オーケストラや吹奏楽部から勧誘されたけど、バンドに走っていったんです。今では活動なんてとんでもない。・・・でも今日の演奏会を観て、社会人になっても音楽活動できなくはない、こうして頑張ってる人もいる、と実感。なーんか活力をもらった気がします。

 昔、仕事でお会いしたとあるお坊さんに、
「音楽は職業にしたらいけません。楽しむのがよいのです。でもあなたは音楽をやってきた人だから、何らかの形で続けなさい。」
と言われたことがある。それがきっかけでコンテストに応募したこともあるのだけれど、そっちはもうかなりご無沙汰だ。僕も何らかの形で頑張ろう。うむ。
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