不本意な形でエンジンを分解する羽目になったわけだけれど、実は「次にクランクケースを割ったらやりたいなー」と思っていたことがあったのだ。
それは、カウンターシャフトをXJR1200用に変更すること。
理由は、無加工でチェーンラインを外側に8mmオフセットさせることができるから。
このFJはリアホイールをXJR1200用に変更してあるんだけど、チェーンラインを合わせるためにハブのスプロケット座面を8㎜削ってある。
この削った量が結構多いので、強度的に不安があったんだよね。
今まで数万キロ走ってもクラックが入るなど問題は起きていないのだけど、凄く力が掛かるところだし、削る量は少ないほどいいだろう。
XJR用のカウンターシャフトは、エンジンから露出する部分だけがFJより8mm長くなっているが、エンジン内部側の寸法は同じで、そのままFJエンジンに組むことができる。
その場合、ドライブ スプロケットが外側に8㎜オフセットされ、ハブの(ドリブン)スプロケット座面は削らなくてよくなるはずだ。
スプロケットカバーもXJR用に変更する必要があるけれど、それはシフトシャフトをXJR用に交換したときに済ませてある(FJのシフトシャフトをXJR1200用に交換 1 2)。
また、フレームにもギリギリ当たらなさそうだ。
写真の上がXJRの、下がFJのカウンターシャフト。ドライブスプロケット内側のカラーの長さもXJRの方が8mm長い
XJR用ミッションのギアも悪い状態ではなかったけれど、メインシャフトはFJ用のまま使うので、当たりを重視してFJのギアを全部移植する。
いつもエンジン加工をお願いしている東海内燃機工業さんから、クランクケースのヘリサート加工が終わり、戻ってきた。
欠けてしまった部分は、これ以上破片が落ちないようにヤスリとリューターで磨いておいた(気休めかもしれないけれど)。
もうボロボロと崩れるようなことはなさそうな感じはするので、大丈夫じゃないかなあ。
洗浄して切り子や汚れを落として乾燥させる。
これで組み立てる準備が完了だ。
2018/07/14
前回の記事でネジ部分が欠けていたとの事ですが、今回の記事の修正したところなんでしょうか?
んんん、スタッドボルト部分ではないような気がするんですが?
大変お待たせしました。
欠けていたのは、最後から2枚目のところです。
ケースの内側、3番シリンダとカムチェーンホールの間の前側です。
ボルトを締めすぎたことで、(完全にではないですが)突き抜けてしまっています。
ちょっと分かりにくかったですね。