アリアプロ ＰＥ Ｒ－１００

04年頃のヤングギター誌を引っ張り出してみたら
10万円前後で買えるギター特集として
このアリアプロ・ＰＥ・Ｒ－１００が大きく紹介されていました。
定価126000円でＣＴＳポットやスイッチクラフト社の
ジャックが採用されています。
この頃、ジャパンビンテージが大きく見直されていて
本も沢山出たし、それまで余っていた７０年代日本オリジナルの
中古ギターが飛ぶように売れて、今では超希少品になってしまいました。

私、このＰＥを手に入れる機会をかなり逃していました。
他に欲しいギターがあったからですね。
この０４か０５年ごろ、渋谷のイケベ楽器が
黄金期のＰＥ（種類は色々）を４本入荷して７８０００円位で
店頭に並べられ、店員さんにかなり薦められました。
そして一週間後、再び店に行くと、全部売り切れていました。
ＰＥは発売当初、アメリカでギブソンレスポールより
高い売値が付けられたという逸話も残っていますし。

私、高校時代、ジェイル大橋のギターコレクション特集で
本人がかなりＰＥを持っていたのでそのルックスに惹かれていました。
が、当時国産ギターがバンドブームに乗っかって
色んな（特にＶ系かな？）バンドとエンドース契約をしまくっていたので
メタルな私達世代はアイバニーズ、ＥＳＰ以外の国産ギターを
避ける風潮があった事、何回か書いたと思います。

アリアがジャパンビンテージブームに乗っかり
ＰＥの再発を始め、数種類出しました。
その頃のＹＧ誌特集でしょうね。
そこに出ていたのがＰＥ・Ｒ－１００でした。

先月、夜中のＢＳプレミアム、リリーフランキーと夏菜が司会している番組
たまたま拝見したのですが、ゲストに福山雅治が出演していました。
アコギで大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」を弾き語りしていましたが
スタジオにはアリアのＰＥを持ってきていたのです。
福山雅治は、ギター御殿とでも言って良い位のギターオタクで
１９５９年レスポールも持っていたり、ツアー事にギター＆機材を
大きくチェンジし、何だかギターに拘るけど福山ならこのギター！という
イメージが無い人。先日のＣｈａｒ武道館ライブではＥＳ３３５を持って
ゲスト出演したし。
一昨年、表紙を飾ってしまった（！）
ギタマガ誌では音抜けの事を考えてＰＲＳカスタム２４と
ジェームスタイラースタジオエリートに至ったとインタビューで語っていましたが
素人想像では億はギター関連にお金をかけていそうです。
そのスタジオに、鮎川誠に憧れて、地元長崎の割烹料理で
バイトし貯めた１０万円でアリアＰＥ-Ｒ１０００（？）を買い
そのギターを持って上京したというエピソードもあり
その愛着のあるＰＥを持って番組に出たのは意外でした。
彼はモロにジャパンヴィンテージ世代ですし
まあ、自身がモテない話も相まって、当ブログと過去、因縁があるだけに
興味深く観ておりました。

「やはり当時の日本製は良く出来ている」と過去のインタビューで語っておりましたが
ＰＥ人口も高かったでしょうねぇ。
当時は４０万円だった新興ブランド、sugiギターズに拘って
ＰＥを購入する機会を逃しておりました。

一昨年の東京ギターショーのアリアのブースで
今回のために製作したというＰＥ（種類は覚えておりませんが）が
１３万円で売られていたのですが、フラートーンストラトとの葛藤に
負けてしまいました。
（後、肩の痛みでＰＥ弾いた時のテンションがきつかった事も）
（弦です。スケールがロングスケールなので）

優柔不断で来た私ですが、やはり欲しいなぁ・・・。