トム・ペティ&ハートブレイカーズを初めて聞いたのは、
アルバムで言うと「レット・ミー・アップ」。
まだギリギリレコードの時代だったので、LPで持っている。
トム・ペティはバーズが大好きだったというから
フォークロックの流れを組みながらも、
軽快かつシャープで、ずしりと心に残る音を鳴らしていたなあと。
何よりも心地良かった。そしてカッコ良かった。
ソロ作の「フルムーン・フィーヴァー」で
この人はすごいロックンローラーで
すぐれたソングライターだなあと思ってから、
自分にとってはとても身近なスターになった。
何年かおきに出るアルバムはどれも素晴らしく、
いつのまにかアメリカを代表する大物ロックバンドになっていた。
40周年のツアーを終えたばかりのタイミングでこの訃報。
ついにライブを見ることは叶わなかった。
ディランとジェフ・リンを連れて、
トラベリング・ウィルベリーズで
日本に来てほしいと思っていたのに。
それが叶わなくても、スティービー・ニックスをゲストに、
ハートブレイカーズで来てくれても全然良かったのに。
そんな妄想も、叶わないまま遠いところに行ってしまった。
素敵なロックンロールを
たくさん遺してくれたトム・ペティに感謝。
Youtubeで見ると、ライブでよくやっていたのが、
トラベリング・ウィルベリーズの「Handle withi Care」だった。
オリジナルではジョージのパートをトムが、
ロイ・オービソンのパートをギターとパーカッションの
スコット・サーストンが。
これがまたいい感じで、生で見たかったなあと。