無事で何より~梅ちよ日記

人生は別れと出会いの繰り返し。
巡り来る季節に感謝しつつ、日々のあれこれを書き留めます。

12年

2015-05-19 22:49:13 | 日記
先週の土曜日、亡夫の十三年忌法要をしました。
今年は私にとって不思議な年です。なぜなら、夫の十三年忌であり、夫の母(姑)の十七年忌であり、実家の母の二十三年忌であり、実家の父の四十三年忌でもあるのです。
年忌法要といっても、近頃は簡素化したり省略したりといったこともあるようですが、幸い兄姉たちが健在で当方も元気。丁度良い機会なので姑の分も一緒に、ささやかですが自宅で開催することにしました。
兄姉たちは配偶者共々70代。持病があったり、老親介護していたりと、あれこれ事情を抱えながらも、遠くから駆けつけてくれました。
菩提寺は、代が替わって、若住職になり、若々しい声が部屋に響きました。
その後、お寺へ。小雨がぱらついていましたが、お墓に到着する頃には止み、爽やかな五月の風が吹き渡るなか、一同手を合わせご先祖様に感謝。

我が家としては、久々に大勢(8人)の来客。押入れの中の座布団引っ張り出したり、グラス類やコーヒーカップをかき集め、部屋中大掃除したりと、何日も前からばたばたしていましたが、皆さん思い出話やらおしゃべりで、賑やかに過ごして頂けたようで、開催して本当に良かったです。

今回は、6年前の7回忌のときと同じかたち、同じ人数だったのですが、当時とはずいぶん変わりました。
子供たちが大人になって、いろいろ手伝ってくれるようになったこともありますが、一番の変化は、私自身だと思います。

今から12~3年前のあの頃。人と話すとき、真正面から目を合わせるということが出来ず、ずいぶん多くの方々に助けて頂いたのに、親切にして頂いたのに、その方々のお顔を覚えていないのです。兄姉や我が子とでも、横向いたりうつむいたまま話していたので、そのときどんな表情をしていたのか思い出せないのです。
夫の職場の方々が我が家に訪ねてこられ、入院給付金とか見舞金、有給休暇、年金、退職など複雑な申請書類一式を持って、落ち込んでいる私に丁寧に手続きの仕方を説明して下さり、そのうえ、ご自身の身の上(高校生の頃父を亡くし、女手一つで育てられたこと。そのお母様は今もお元気なこと)をお話しになり、励まして下さいました。このときの会話や様子は今でもはっきりと覚えているのですが、お顔を見ていないので、道で出会ってもわからないと思います。このことが心残りです。

七回忌を終えたころ、職を離れたのを機に、色々な集まりに参加するようになり、そこからたくさんの出会いがあり、素敵な人たちを知りました。そしてそこからブログの世界へと広がります。
私にとって、この頃が、第三の人生のスタートといえるかもしれません。



*急に暑くなりました。水分補給忘れずに、体調管理怠りなくお過ごしください。