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ただの日記です

IONマザー「IPX7A-ION」でWindows Server 2008 R2を動かす

2010-12-29 18:09:43 | PC関連

twitterでも少し書きましたが、以前購入したATOMのIONマザー「IPX7A-ION」でWindows2008R2が動くのか実験です。まぁ仕様上、ドライバーさえあれば間違いなく動く筈なんですけどね。
実は以前このマザーにWindowsXPを入れてnekosogiFTP Serverを利用してみた事があるのですが、チューニングが悪かったのか、パフォーマンスがあまり良く無かったんですよね。
それでもファイルサーバーを構築しなおそうと思った理由は、ここ最近の大容量HDDがAFT(Advanced Format Technology)ネイティブになってきたので、それに対応させるというのが一点。
もう一点は、リビングPCとしてPT2の動作が可能な(PCIバスの有る)ASUSのIONマザー「AT3N7A-I」を導入してしまったので、「IPX7A-ION」が余っていて勿体ないなぁと。
あと、リモートデスクトップでサーバーを弄れるようにしたいから。

ちなみに、Win2008R2は64bit CPUしかサポートしていませんが、幸いATOM N330はx64対応なので、仕様上は問題ない筈です。
使用目的はファイルサーバーで、SMBとFTPでの速度が重要となります。果たして使い物になるのかどうか。

てなわけで、早速インストールします。とりあえず実験なので、余ってる500GBのHDDを繋いで、その辺に転がってたDVD-Rドライブを接続。電源その他諸々を繋いで、スイッチオン。インストールDVDを挿入してやれば、インストール開始。
 

ドライバーはWindows7 64bitの物がそのまま使えるので、予めnVidiaのホームページからダウンロード。
インストール手順は省きますが、特に何のトラブルも無しにインストールは終了する筈です。あ、でもUSBブートできるからといって、USBのDVDドライブでインストールしようとすると、途中で止まってしまいますので、注意。私、これで30分無駄にしました。

一通りWindows Updateを済ませて、細かいチューニング。
今回の目玉となるのはHDDはAFTで有名なWD「WD20EARS」が小細工無しでちゃんと認識するかどうか。Windows2008R2は、Windows7ベースとの事なので、結果特に問題ありませんでした。

では、このマザーボードに拡張SATA I/Fを増設。

チップはSIのsil3132。SATA2及びポートマルチプライヤーに対応しています(←これ重要)。


FTPとSMBの速度を測ってみましょう。これが今使ってるサーバーと同等か、それ以上じゃないと話にならない。
今回のサーバーにはCerberus FTP Serverを使用します(64bitネイティブでFTPSがお手軽に使えて、かつ軽そうなフリーのFTPサーバーソフトとしては、ベストチョイスかと思うので…)。
ちなみに、現在使用中のサーバーはnekosogi FTP Serverで、OSはWindows2000 Serverという構成。PentiumMの1.6GHzでISチップのSATA I/F(PCI-X)で動作しています。

いずれもオレオレSSLで、FTPSにてセキュアな通信を行えます。

現在使用しているサーバーからのFTPでの転送速度は以下の通り。
1,580,790,470バイト転送完了 (01:10.8) 21.30MB/秒 server→client
1,580,790,470バイト転送完了 (03:45.5) 6.69MB/秒 client→server
サーバーへのアップロードが少々遅いですが、サーバーからのダウンロードはそこそこ速いです。

で、新しい方のサーバーのFTPでの転送速度。
1,580,790,470バイト転送完了 (02:00.9) 12.47MB/秒 server→client
1,580,790,470バイト転送完了 (02:33.7) 9.81MB/秒 client→server

まぁ、普通はこんなもんでしょう。しかし、PenM(Windows2000Server)のnekosogiFTPにダウンロード速度でボロ負けですねぇ…どうなってんだこれは。
逆にアップロードは以前よりも早くなっています。いずれにしても80Mb/secぐらい出ているので、インターネットを使ってアクセスするなら十分な速さです。
ちなみにタスクマネージャーの様子はこんな感じ。

上記の転送速度はSSLを使用していますが、新しい方のサーバーで「SSLを使わない」設定にすると、

といった感じになります。要するにSSLがネックになっているんですよね。ソフトウェア的な問題なのかもしれません。

次に新サーバーのSMBでの転送速度は
1,580,790,470バイト転送完了 (00:15.4) 102.59MB/秒 server→client
1,580,790,470バイト転送完了 (00:20.0) 79.03MB/秒 client→server
1000Base-Tで出る理論値の限界ぐらいのスピードが出ています。何コレ。
まぁ、時間はストップウォッチで計ったから、0.3秒ぐらいまでの誤差はあるかもしれませんが…それにしても驚異的な速さです。
以前WindowsXP+ATOMでサーバーとして使った際に、あまりにも遅くて、「やっぱりATOM駄目じゃん」とか思ってたのですが、関係なかったですね。
OS変えるだけで、ここまで転送速度が変わるとは…今回行ったチューニングは、サーバーのレジストリーを少し触って、バッファーを増やしたのみです。
ちなみにこの速度は、ローカルHDD同士でのコピーよりも速いです。
この時のネットワーク負荷率はタスクマネージャーを見ている限りではほぼ100%。

初めの山がダウンロードで後の山がアップロードです。
では、皆大好きDVD ISOイメージデータ(4.5GB)を転送してみましょう。

ダウンロードは1GBを超えた当たりで極端に速度が落ちますね…アップロードはほぼ一定ですが、1.5GBの転送に比べると速度が著しく落ちています。
もしかしたら空いているメモリーにキャッシュしてから転送してるのか?或いは転送されたファイルを一時的にキャッシュしてるのか?もしそうだとしたら、メインメモリーの空き容量で速度が変わるのかな?
ついでにWindows2000Server(PentiumM)のSMB転送は、

こんな感じ。前の山がダウンロードで、後の山がアップロード。

ハードウェアの性能も、ソフトウェアも違うので、比較しても意味が無いのかもしれませんが、今回の目的はサーバーの置き換えですから、この結果をもって置き換え決定です。

IONのSATAポートが思ったよりも健闘してくれましたのは嬉しい誤算でしたが、ポートマルチプライヤーには対応していないので、結局SATA I/Fは必要です。
我が家の新ファイルサーバーの構成は

ION SATA-----------[(1TB)]
       | | +-----------[(1.5TB)]
       | +-------------[(2TB)]
      +---------------[(2TB)]

Sil3132 eSATA-----+---[1.5TB]
                  |         +---[1.5TB]
                  |         +---[1.5TB]
                  |         +---[1TB]
                 +-----------[Removable HDD]

てな感じなので、ポートマルチプライヤーは必須なのです。


あとは各ユーザーの使用しているFTPクライアントとの相性がどうかという所なので、とりあえず設置してから、アンケート取るしか無いかな。
ちなみに、このサーバーの構成でローカルのHDD同士で1TBのファイルコピーに要する時間は約5時間。ファイルの移動が面倒くさすぎる…バックアップはとっくの昔に諦めてます。

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