そうか、
そうなんだ。
弱きものに心動かされる。
持たざる者に、惧れを感じる。
そういうことか。
待っていろよ。
アヤフヤナ者たちよ。
今は、何方とも見極め切れ無き者たちよ。
好きなだけ、狂乱せよ。
しっかりと、払わせてやる。
小学校
中学校
高校
大学校
親には申し訳ないけども、
どれもこれも、「ろく」なもんじゃなかった。
クソ忘れたい過去だ。
卒業アルバムも燃やした。
涙なんか出ない。
憎しみもない。
虚無感だけだ。
だから、心が動かないんだ。
で、いまは涙しか流れない。
それは、誰にも言わない。
誰にも見せない。
男と女で、
裏表なく、
隠さず、
つき通すことで、なにが見えてくるの？
嘘をついてくれ、隠しておくれ。
さあ、遠慮なく僕に嘘をついてくれ。
真実なんて、忘れてくれ。
誠実は、「嘘」の奥底にあるのだから。
みんな、知らないふりしている。
見てないふりしてる。
でも、立派な建前と悲しすぎる……
君の作り笑い。
その作りが、グッとくるし、悪くないんだよ？
だから、もっと見せておくれ。
きえない、想いと。
消したい過去の思い出。
どうか、3Bの濃さで。
ぼくの、恥ずかしい思春期と、誠実な恋と欲望の渦に。
一杯の酒を。
注ぎたい。
記録されずに、危うい、透きとおった卒業アルバムに。
誇りを払って、今の自分と辻褄を合わせる。
でも、君の姿は、忘れないし。忘れないでこのまま。
出会いに、戸惑い、出会いに、逃げていく。
それが、15歳の未完成の自分。
一番会いたい、切ない自分。
ご破算願いましては。
今は、ご静かにしてください。
リセットです。
あ、そうなんです。
なぜ？
優しさが、足りないから。
出し惜しみが、多すぎる。
奪うことしか、頭にないからさ。
☝
分かるかな？君には。
