DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

EARLY CROSS☆Pathfinder

2013-03-25 | 音楽



頭の中に住みついて離れないフレーズ、
そういうのがあるアルバムは中毒性がある。

YESの海洋地形学の神業フレーズにはじまり
最近ではTHE FLOWER KINGSのNUMBERS。

音と声と演奏とメロディと空気と空間と・・・
ジャケットを見た瞬間に流れ出す
そのフレーズを聴きたくてアルバムを取り出す

フレーズそのものは数秒、数分のもの
だけど、身体の中にアルバム全体をひっぱりこむ

フレーズだけを聴きたいのなら
1曲分をダウンロードすればいい話だけど
アルバムで聴きたくなるフレーズは、きっとドア
そこから広がる世界を楽しむために。

1曲だけが突出して素晴らしい、そういうアルバムも「あり」だけど
1フレーズだけが突出して素晴らしい、そういう曲も「あり」だけど
そのフレーズを持ち上げる地面が
しっかりと踏み込める、そこから着地して
自由に歩き回れる、
ずっと歩いていける、そういうアルバムが、曲が好きだなぁ。

歩いていくうちに発見があったり、
立ち止まって風景を楽しんだり、
スケッチを描いたり、
・・・で、スケッチブックをぱたんととじて
そこにあった葉を1枚、しおりにする。

それが“このフレーズ”。
「私」と「音楽」がつながる
そこからはじまるもろもろがつながっていくための道しるべ。

そんなフレーズたちがちりばめられた人生って
ちょっといいやん、ね、
と自分の頭の中を、星空のように見渡して
にんまりする、2月の寒い昼下がり。

===============

“Landscape Rock“を標榜する、EARLY CROSSの
ニューアルバム「Pathfinder」、
ここんとこMP3に入れて、家でも外でもへヴィロテしています。

以下、特に強力な中毒性あり曲
(英語の歌詞はすべてアルバムから)

3. Hymn to the Fallen
ラスト5行のフレーズが病みつきに。。。。

曲と声、映画を観ているよう
It grabbed my 心臓!
ここに至るまでの物語を
辿り落ちながら。。。

5. Cairn
これも聞けば聞くほど系。
ボーカルに曲が絡みついて増殖する
植物のようなイメージのある曲。

6. The Pilgrimage
遠くから聞こえる落ち葉を(砂を?)踏みしめるような足音、
そして響いてくる女性の歌声、
耳をすましていると
突然その女性が横を歩いている距離で
こちらに向き合う。

幻影が実体化するごとく。

うーん、なんて秀逸なイントロ!
すっかりやられてしまいました。

そう、一緒に歩いている、
そんな印象のアルバム。
水先案内人が示す風景を楽しむ、
そんな印象のアルバム。

Now
Reaching,seeking
Neesing,bleeding
I'm
Dreaming,scheming
Hoping,groping

(Music:Hiroaki Kato
Lyrics:Mitsumi Tanamura)


『景色』が広がる。。。


※景色とは、押井守先生的な空気感、気配、世界

====================

公式サイト

Lion Music公式サイト

Face book

twitter


Released 14 February 2013 on Lion Music.

Track Listing
1. Ashes & Yarrow.
2. Cry Havoc.
3. Hymn to the Fallen.
4. In the Half Light of the Canyon.
5. Cairn.
6. The Pilgrimage
I. Journey's End: Recollections
II. Babel: Questions on What We Are
III. Daisies: Visions of Home
IV. Restoration: Homeward-bound
7. The Fog

The album was mixed by Christer Andre Cederberg (ex-Animal Alpha, ex-In the Woods...) who has been nominated five times in the Norwegian Grammy Awards and is well-known for working with Anathema, Circus Maximus, Petter Andreas Carlsen et al.

The mastering of the album was done at Propeller Mastering, Oslo, Norway by Chris Sansom who has been in charge of a number of masterpieces by Anathema, Jaga Jazzist, Motorpsycho, Bernhoft, Enslaved, Bertine Zetlitz et al. This excellent team, one of the best Norwegian production teams, led the album to its completion.

Guests:
Jan Erik Liljeström (Anekdoten)
Mutsumi Tanamura (Machine Messiah)

The artwork was created by Takashi Miyamoto a truly talented graphic design
I want to you to know and come to their sound world.

レビュー:
Planetmosh

Sonic Cathedral.com

ディスクユニオン


Monthly Prog Notes/幻想神秘音楽館

METAL ERINGIのテクニカル・メタル館

Early Cross - Solstice Independent Release(2008)/PILGRIM WORLD


2/27追記:
なんとこの素晴らしいアルバムをプロデュースし、
素晴らしい曲を生み出し、
素晴らしい演奏を聴かせてくださった、Hiroaki Kato氏がtwitterにて
RTのうえ、tweetしてくださいました。



・・・私も一生忘れません!


3/1追記:
3/10 吉祥寺シルバーエレファントにてレコ初ライヴ!
disc union制作のフライヤー、さすが力入ってます。

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Thanks (LIN)
2013-02-26 11:50:48
良きものは「善い」と声に出して言える社会が必要です。
それがたとえ個人的な趣味の世界であっても。。。

ECの音楽を国内Progファンが聴かないことは不幸になります。
勿論、国外でも。

音楽は普遍であり進歩するものです。
人間はその速度に準じて生きています。
その速度は人により違います。

ECの登場が試金石になれば、と思います。
返信する
RIN様 (NAL)
2013-02-26 13:23:47
コメントありがとうございます。
&本アルバムのご紹介にも感謝いたします!

ひさびさに本はまりしております。
アルバムごとはまることはめったにないので
(はまるとかなりしつこいですが;;)
TFK新譜に続き、とてもしあわせなことです。

私にとって中毒性のある音の正体を聴き極めたいです。

“Landscape Rock“、
文字通り、空間が立ち上がってくる印象がすごいなぁ、と。

Landscapeはバルビゾン派的な風景ではなく、
押井先生のいう、たとえば「1杯のうどんの中の景色(気配)」という極めて禅的な作法も感じます。

興味深い味わい深いコンセプトです。

国内外各所での評価も高く、素晴らしいことです。
六次の隔たり的SMALL WORLDを飲み下して
ブレイクスルーになること、応援しております。
返信する
Sorry... (LIN→RIN)
2013-02-26 18:06:45
誤字(それも名前)訂正有難うございます

押井Worldのサイバー的なソサエティとECは対極を成すと思えますが、自分は繋がっていると感じます。それは、

・構築性
・深い洞察
・異質な空間

からそう思えます。
音楽は耳で聴き感じるものですが、そこに視覚効果のある音楽が混ざると新しいアートの世界が登場する、と自分は思っています。

p.s.
「起爆剤(4ツ目)」はそのうちに。。。
(何せ大掛かりで... スミマセン)
返信する
RINさま (NAL)
2013-02-26 19:11:15
あ!!!
まったく気づいてませんでした;;
別の方だったらタイヘンでした;;;

かえって、たいへん失礼いたしました(汗

最近のアニメ曲は、音楽メディアとしてかなりの影響力を持っていると思っていますが、やはりそのレベルを一気にあげたのは「攻殻機動隊」や「カウビ」かな、と思うのでした。
ビジュアルと音楽の融合は、映画以上に実験的でダイレクトでした(自由度が高かったのかもですが)。菅野さんの楽曲は、ただのBGMに終わらず、空間表現やその先の物語表現にまでいたっていたかと(シーンの見え方が変るという意味で)。

って、こういうお話も今までたくさんRINさまご自身から伺ってきたのでした;;

>視覚効果のある音楽
めっちゃ期待しています!

現代アートでもそのあたり融合しはじめてますよね。
高木正勝さんや蓮沼執太さん(先日イベントでちょっとだけお話してきました。若干30歳にして現代アート界では注目アーティスト)なんかも、空間に敏感な方々ですが、音楽側からの本格的アプローチを待ちたいところです。

今気になる音って、そっち系なのかも。。。

で、「起爆剤(4ツ目)」に最高に期待しております。
よろしくお願いいたします☆

お仕事頑張って下さい☆
私も白い原稿と闘ってきますー;
返信する
はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-14 04:30:53
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす( ̄∇ ̄)。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*´ェ`*)ポッ
返信する

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