sweet キャンディキャンディ

伝説のマンガ・アニメ「キャンディキャンディ」についてブログ主が満足するまで語りつくすためのブログ。海外二次小説の翻訳も。

小説キャンディキャンディFinal Story あのひと考察11 シーザーとクレオパトラ

2011年06月26日 | FSあのひと考察
 

小説キャンディキャンディFinal Story上・下巻 名木田恵子 (著) 祥伝社 (2010/11/1) の考察です
注:物語に関するネタバレがあります

エイボン川グランチェスター家とアードレー家 の考察に引き続き、設置や小道具について検証していきます。

今回取り上げるのはシーザーとクレオパトラ

シーザーとクレオパトラは、キャンディがラガン家で馬番をしていた時に世話をしていたイライザとニールの馬の名前ですね。


© 水木杏子/いがらしゆみこ

このシーザーとクレオパトラは、その後別々に売られてしまうのですが、アルバートさんがジョルジュに探させ買い戻し、キャンディの誕生日プレゼントに贈るというエピソードが、キャンディとアルバートさんの手紙のやりとりの中で紹介されます。

シーザーとクレオパトラは、ロミオとジュリエットに並んで世界的に有名なカップル。

キャンディキャンディの物語の中で、テリィとキャンディはシェークスピアのロミオとジュリエットになぞらえられていますが、シェークスピアは、シーザーやクレオパトラを題材にした戯曲も書いています。要するに、比喩としてリンクしているのです。

作者がマンガの原作を書いた当初、ここまで考えて馬の名前をつけたかは不明ですが、後に、シーザーとクレオパトラをこのような形で登場させたことには何らかの意味があるからではないでしょうか。

ブログ主は、以前、"あのひと考察4【3つの愛】"の記事中に、アルバートさんがテリィとキャンディの復縁の手助けをした可能性があると見ていると言及しましたが、その根拠となるのがこちらの記述。

キャンディからアルバートさんへの手紙より(下巻P307)
ありがとうアルバートさん!
シーザーとクレオパトラを買い戻してくださるなんて!
(中略)
シーザーとクレオパトラはとっても仲がよかったの。お互いをとても思いやっているのがわかりました。それを引き裂くなんて----。ラガン家が、イライザとニールが許せなかった。


アルバートさんからキャンディへの手紙より(下巻P311)
シーザーとクレオパトラはポニーの家でくつろいでいる頃かな。
うるわしいほど仲のいいカップルだね。シーザーとクレオパトラが再開したときの喜びようをきみに見せたかった。人間も動物も変わらない。


テリィとキャンディの境遇をそのままぴったり当てはめることができる内容です。


アルバートさんは、キャンディをテリィのいるロックスタウンへと導いた過去がありますので、再び同じように、二人が再開するための力になったことを、これらの手紙の内容が示唆している可能性は十分にあると思います。

たとえアルバートさんがあえてキューピット役をしなかったとしても。シーザーとクレオパトラの再開が、テリィとキャンディの再開、そして復縁への布石として書き込まれていると言っても決して過分ではないでしょう。

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3 コメント

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ロックスタウン (ルース)
2011-09-26 11:54:41
こんにちは。
さきほど漫画の方を久々に読みました。

ロックスタウンのくだりを読んで、こちらの考察を思い出しました。

どれ程キャンディとテリィが悲しい別れに傷付いているかはアルバートさんは一番よく知っていますよね。
テリィのロックスタウンでのあの落ちぶれた様子。
ロンドンで生き生きとしていたあの少年が…。

キャンディが深く傷付いているのは近くで見ていたので、もちろん知っていますよね。

そんなアルバートさんがfinal storyでの「あのひと」にはなり得ないと私も思います。
アルバートさんの性格、人間性を考えると到底想像出来ません。

シーザーとクレオパトラの考察、奥が深いなと思っていましたが今はなんだかすんなり理解出来ます。

ファンフィク翻訳、ゆっくりじっくり時間のある時でいいですので…。
ブログ主様を急かしたくない思いからコメントもしませんでしたが、ロックスタウンの部分を読んで誰かに伝えたくなり、コメントさせて頂きました。
ルース様 (ブログ主)
2011-09-26 19:00:45
考察へのコメントもありがとうございます。「急かさないように……」など気を使っていただいて恐縮です。また少し翻訳にとりかかる時間が作れそうです。

実はブログ主、このシーザーとクレオパトラの考察が一番気に入っています。すごくストレートなメタファーでキャンディとテリィの復縁、そしてそこにアルバートさんがどうかかわるのかが表現されていると思うのです。

ブログ主は大人になって改めてマンガを読み返した時に、テリィと別れた後の列車のキャンディの深い悲しみの描写に打ちのめされました。

ルース様の言うとおり、キャンディとテリィがどれだけ互いを思いあって、別れによって傷ついたかをよく知っているアルバートさんが、その後キャンディとくっつくというのはあり得ないとブログ主も強く思います。

個人的にはキャンディとアルバートさんを恋愛関係にするのは、ある意味アルバートさんというキャラクターへの冒涜のようにも感じられてしまうのです。それぞれのファンの思いがある部分なので、繊細なトピックかとは思いますが……。
Unknown (ルース)
2011-09-26 22:07:33
>個人的にはキャンディとアルバートさんを恋愛関係にするのは、ある意味アルバートさんというキャラクターへの冒涜のようにも感じられてしまうのです。

本当にそうだと思います。おまけにポニー先生が病に伏しているのに、自分のそばに居て欲しいとキャンディに望んだとしたら、あの人格者のアルバートさんはどうなっちゃったの??と私は思ってしまいます。

又何か気付いた事があればコメントさせて頂きます。

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