岩手の野づら

『みちのくの山野草』から引っ越し

妹尾の在家の活動

2017-12-02 08:00:00 | 理崎 啓氏より学ぶ
《『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』(理崎 啓著、哲山堂)の表紙》
 理崎氏によれば、在家として活動していた妹尾のそれをいくつか列挙すれば、
・謄写版という手刷り印刷器の外交員
・統一団の専務事務
・日生のカバン持ち
・大日本日蓮主義青年団組織
・自慶会の活動(暴動や争議の調停)
             〈49p~〉
等を行っていたという。色々なことをしていたということがわかるし、妹尾は本多日生と一緒の行動も多く、沢山の影響を受けたようだ。
 そして、妹尾は
 足尾の赤倉公会堂や相田呉服店、金生座、あか長屋公会堂で講演した。階級闘争は全て両者の責任で、改めるべきはまず上でなければならない、と主張した。この頃から、妹尾の演説は下の者の肩を持ち、過激になっていくのである。
             〈55p~〉
と理崎氏は述べていた。そしてその一方で、理崎氏は、
    妹尾は日蓮主義が時代遅れになっていることを痛感するようになる。
と、私には思いもしなかった事を述べていた。そしてそれが何故だったのかというと、同氏は
 大正デモクラシー期は大衆の時代だから、剛直、戦闘的なものは偏狭と嫌われ、共産主義という民衆を熱狂させる思想が一世を風靡していたからだ。しかも、日蓮主義は格式張るだけで、庶民の、生活の視点を欠いていることに妹尾は気付いたからだ。
             〈61p〉
というような意味のことを指摘していた。そうか、これが理崎氏が先の「序」で述べていた「時代の「流行」」というやつか。

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