日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

修学旅行2(藍染めとインドメタシン)

2007-06-12 | ものづくり

修学旅行初日には

手作り村という所に行った

ここでは陶器の絵つけをしたり

チャグチャグ馬子を作ったり

わら細工を作ったりできる施設だが

今回私はまだやったことのなかった藍染めに挑戦した

Fh000017

最後のアイロンがけまで1時間しかなかったので

みんな大急ぎで模様を考える

藍染めは空気にふれる所が染まるので

白く残したい所を工夫する

プラ板でサンドイッチして洗濯ばさみで止めたり

小石を包んで輪ゴムで止めたり

わりばしで挟んで固定したりする

みんながんばって15分で終了

Fh000015

皆の前にあるバケツには水が入っている

後ろのほうに染色液の入ったカマがある

 

藍は世界的にも

古くから生活にかかわってきた染料だ

日本では

タデ科のタデアイという植物の葉を使うが

沖縄はキツネノマゴ科のリュウキュウアイ

他に

アブラナ科ホソバタイセイ

マメ科ナンバンコマツナギ

マメ科インドアイ

など種類を越えて利用されている

これらの植物はインジカンという広義のアルカロイドを

葉に含むのだ

インジカン

インジカン

この葉を乾燥させると

インジカンはインドキシルとブドウ糖に分解する

インドキシル

インドキシル

このインドキシルは更に乾燥させることで

ペアを作る。インドキシル二組が化合したものが

インジゴである

インジゴ

インジゴ

インジゴブルーとしてジーンズ染料として有名だね

藍染めの藍と同じものだ

このインジゴは水に溶けないので

染め物には使えない

そこで発酵させて水に溶けるようにしたものが

「インジゴ白」とか「ロイコインジゴ」とか呼ばれる化合物だ

ロイコインジゴ

ロイコインジゴ

水酸基が付いているから水と仲良しなのだ

 

さてこのロイコインジゴの溶液に

白いハンカチを浸すと緑褐色の汚い色に染まる

それを手で広げながら空気に触れさせていると

酸化されてインジゴに戻るため

徐々に鮮やかに青く変わっていく

子供達からも「うわあ」という声が上がる

私の作品は

Dsc09189

こんなになった・・・

初めての作品に不満がいっぱいあるので

是非もう一度チャレンジしたいものだ

時間のゆっくりある時にね・・・

 

インジゴ・インドキシル・インジカン

の骨格構造をインドール環と呼ぶが

これらの名称は

インドアイ Indigofera suffruticosa

から来ている

似たような名前の鎮痛剤にインドメタシンがある

インドメタシン

インドメタシン

これもインドール骨格を持つのだが

どのへんがインドール環なのか探してみよう

コメント
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