goo

30 (11) 秋田駒ヶ岳(その4)

 ”(11) 秋田駒ヶ岳(その3)”の続きである。

 花巻の下根子桜から眼前、南西方向に見える駒ヶ岳がある。これは、夏油三山のうちの一つで、この辺りで駒ヶ岳といえばこの駒ヶ岳(胆沢の駒ヶ岳)のことである。
 『山日和』(諏訪 弘著、自湧社)に
 このように駒ヶ岳は各地にあり、神階を得ている山と、そうでない山とがあるが、この胆沢の駒ヶ岳、すなわち駒形神は神階を得ているという。・・・(略)・・・古来より霊山として人々の尊崇を集めていた。神霊は駒ヶ岳山頂そのもであったが、何度かの遷座により水沢の駒形神を本社と定めた。これにより山頂の本社を奥宮と称するようになり、今でも8月1日に、駒形神社の氏子たちは奥宮へ登拝する習わしを残している。
とあるように、駒ヶ岳(胆沢の駒ヶ岳)は霊山として崇めた祀られてきた山なのである。『ヒドリノトキハ ナミダヲナガシ』と賢治は詠っているが、この辺りの農民達はそんなときには”雨乞い”のためにこの駒ヶ岳に登って願を掛けたと云う。
 因みに、夏油三山とは経塚山、牛形山そしてこの駒ヶ岳のことであり、花巻から見える”西根山”の中では一番目立つ山並みにもかかわらずいずれも「経埋ムベキ山」には入っていない。

《1 男岳からの尾根》(平成20年8月5日撮影)

に出た。下方を見やれば
《2 五百羅漢と田沢湖》(平成20年8月5日撮影) 

がそこにある。一旦、下って五百羅漢に行くと
《3 オニアザミ》(平成20年8月5日撮影) 

ほどなく
《4 五百羅漢》(平成20年8月5日撮影) 

この岩場で、修験者は修業したと地元に伝わっていると云う。
《5 五百羅漢の岩の隙間にエゾツツジも頑張る》(平成16年6月27日撮影)

火口原を見下ろせば
《6 45年の熔岩流や遠く御坪と姿見ノ池》(平成20年8月5日撮影) 

が見える。では、
《7 今下りてきた道》(平成20年8月5日撮影) 

を再び登り始める。奥のピークが男岳である。
《8 オヤマソバ》(平成20年8月5日撮影) 

バックは女岳である。
《9 田沢湖側の斜面》(平成20年8月5日撮影) 

《10 尾根の花々》(平成20年8月5日撮影) 

《11 ウメバチソウ》(平成20年8月5日撮影)

《12 ハクサンシャクナゲ》(平成20年8月5日撮影) 

《13 登ってきた道を振り返る》(平成20年8月5日撮影) 

《15 男岳の頂上が見える》(平成20年8月5日撮影) 

《16 ミヤマダイモンジソウ》(平成20年8月5日撮影) 

《17 〃 》(平成20年8月5日撮影) 

《19 エゾツツジ》(平成16年6月27日撮影)

《20 〃 》(平成16年6月27日撮影)

《21 チシマゼキショウ》(平成16年6月27日撮影)

《22 イワウメ》(平成16年6月27日撮影)

《23 ヒメイワカガミ》(平成16年6月27日撮影)

《24 オノエラン》(平成16年6月27日撮影)

《25 ミヤマウスユキソウ》(平成17年7月9日撮影)

《26 〃 》(平成17年7月9日撮影)

《27 〃 》(平成16年6月27日撮影)

《28 〃 》(平成16年6月27日撮影)

上の株を1年後に見てみると次の写真のとおりである。
《29 〃 》(平成17年7月9日撮影)
 
《30 ミヤマダイコンソウ群落》(平成16年6月27日撮影)

《31 ミヤマダイコンソウの花》(平成16年6月27日撮影)

《32 ヤマハハコ》(平成20年8月5日撮影) 

《33 ミヤマトウキ》(平成20年8月5日撮影) 

《34 再び火口原を俯瞰》(平成20年8月5日撮影) 

《35 頂上直下の花々》(平成20年8月5日撮影) 

《37 男岳頂上到着》(平成20年8月5日撮影) 

《38 駒形神社》(平成16年6月27日撮影)

《39 宝剣など》(平成20年8月5日撮影) 

《41 男岳(1623m)頂上全体像》(平成20年8月5日撮影)

《42 神社の脇に咲くハクサンシャジン》(平成20年8月5日撮影) 

《43 同じくミヤマトウキ》(平成20年8月5日撮影) 

《7 頂上には蝶》(平成20年8月5日撮影) 


《44 トンボ》(平成20年8月5日撮影) 

も。
《45 頂上付近に咲き遅れたミヤマキンバイ》(平成20年8月5日撮影) 

《46 同じく間もなく咲くであろうヒトツバヨモギ》(平成20年8月5日撮影) 

 では、そろそろ阿弥陀池を目指して
《48 下山開始》(平成20年8月5日撮影) 

《49 岩手山の頂上は雲の中》(平成20年8月5日撮影) 

尾根筋には
《50 タテヤマウツボグサ》(平成20年8月5日撮影) 

《51 ミヤマコウゾリナ》(平成20年8月5日撮影) 

《52 ミヤマリンドウ》(平成20年8月5日撮影) 

《53 タカネスミレ》(平成17年7月9日撮影)
 
《54 シロバナトウウチソウの花》(平成20年8月5日撮影) 

 雄岳分岐手前から
《55 男岳を振り返る》(平成20年8月5日撮影) 

《56 女岳を望む》(平成20年8月5日撮影) 

 ほどなく
《57 男岳分岐点(十文字分岐)到着》(平成20年8月5日撮影)

《58 男岳分岐からの男女岳》(平成16年6月27日撮影)

この分岐では左側(北側)の道を下りて行く。その道の右手(東)下方には
《59 阿弥陀池》(平成20年8月5日撮影)

その道の左手(西)には 
《60 残り少くなの花咲くヨツバシオガマ》(平成20年8月5日撮影) 

《63 ハクサンシャジン群落》(平成20年8月5日撮影) 

写真中央の、木の柵がある道は片倉岳からの道である。この道と合流した後は右折して、阿弥陀池脇の木道を進む。
《64 シロバナトウウチソウとエゾシオガマの群落》(平成20年8月5日撮影) 

《65 ミヤマリンドウ》(平成20年8月5日撮影) 

《66 キンコウカ》(平成20年8月5日撮影)

《67 イワショウブ》(平成20年8月5日撮影) 

《68 モウセンゴケの花》(平成20年8月5日撮影) 

《69 〃 》(平成20年8月5日撮影) 

《70 エゾシオガマ》(平成20年8月5日撮影) 

などの花が咲いているのを見ることができる。

 続きの
 ”(11) 秋田駒ヶ岳(その5)”のTOPへ移る。
 前の
 ”(11) 秋田駒ヶ岳(その3)”のTOPに戻る。
 「経埋ムベキ山」32座のリストのある
 ”「経埋ムベキ山」のまとめ”のTOPに移る。
 ”宮澤賢治の里より”のトップへ戻る。
目次”へ移動する。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 29 (11) 秋田... 31 (11) 秋田... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。