クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ボディー剛性

2013-12-30 20:08:02 | なんでもレポート
自分が東京に出てきて出逢い、何かの物語のように、
フルチューニングされたマシンが目の前に現れた。
お前に乗らせてやるよ・・・。



その時の恩人の、昨日はお墓参り。
数人が集まり当時のことを久々に語り合った。



このマシンのハンドルを最初に握ったのは、所沢にあったダートラ場のイベントにエントリーした時。



会場の前でマシンを受け取ったから、初めてアクセルを全開にした時が一本目のトライ。



路面が荒れていた記憶がある、コントロールに問題はなかった。
その頃関東で名を馳せていたメンバー全員を退けて総合優勝!



次が筑波サーキット(現コース2000)の、ラリーカーのエキシビションレース。



国内の有名ラリードライバーが一同に会したレースだが、
この時に集まったどのドライバーよりも速く、数ラップの間にトップに出ることができた。



そして関西のラリー。
上りのハイアベ区間で1km前を走っているはずのトレノを追い越し、下りでナビゲーターをビビらせた。



どのイベントの時でも、体内時計より実タイムが確実に上回っていた。

しかし、速く走らせている実感はあまりなく、リスクを犯すような走りをしなくてもよかったし、運転も簡単だった。


KP47スターレット・・・1200ccに満たないシングルカムのOHVエンジンが載った車を自在にコントロールできた時の速さは、
おかしいほど(笑う方ではなく、変の方です)速かった(おおげさではなく異常なほど)。



その時からボディー剛性の何たるかを実感しています。
速さ、コントロール性、信頼性、安全性、全ての基本になるもの。



その乗りやすさと、走らせる楽しさは・・・・
それはもう、かなりヤッホウです。



今月号のMFI誌、何と取り上げられているのがボディーコンストラクション。
残念ながら、KP47は出てきませんが。



Tさんに感謝!


昼食騒動

2013-12-27 19:25:54 | なんでもレポート
今日は午前中、後片付けと今回の自動車会社の人たちとの最終確認。
お疲れ様でしたをした後、サスペンションチューニングの課外授業。
約一時限目で終わり。

お昼を少し回ったところでシャッターを下ろし現場を離れた。
さてお昼ごはんをどうしようか、の打ち合わせはすでに終わっているようで、
テストコースを出て、最初の信号を左に折れて初めての道に。

その先に、入るにはチョットたじろぎそうな佇まいの食堂があった。
又素通りか?と思っていたら今回は駐車スペースに。

車から降りると何やらさっそくにおってくる。うん、なんだこの匂いは?
でもいい食べ物の匂いだ。

入り口も何も無く、開けっぴろげのお店は丸テーブルがそこらじゅうに並び、テーブルの真ん中で鍋が湯気をあげている。
人でごった返す中を歩いて自分たちの席を探そうとウロウロ。
奥の方の、水槽が並び、鮮魚がずらりの水浸し地域を通り、隣のビルに。
そこにも広い空間に丸テーブルが置いてあって人がいっぱい。

                  

店員に2階に上がって!と言われてぞろぞろと2階に。
さーてどこだろうと思っていたら列の先頭が3階に行き始めた、ついて行くしかない。

3階に上がってテーブルを探していたら、そこにいた店員は2階に行って!
仕方ないから2階に、でさらにもう一度3階に上がって!
と右往左往と、上がったり下がったりを繰り返して、やっと3階の丸テーブルに座れた。

以前海の近くで寄った海鮮レストランの支店とのこと。
本店は丸テーブル五つ程の店だったから、支店なら丸テーブル三つ程かと思っていたら。4階だてのビル丸ごとレストラン。
200~300人のお腹なら簡単に満たせそうな大きさです。

魚をぶつ切りにして、ステンレスボウルにてんこ盛りのやつがドーンとテーブルの上に置かれます。
青魚メインで、イカ、蟹、貝、それとビチビチ跳ね回っている海老。

これをスープ出汁の鍋に入れてグツグツ、セルフで調理します。

                  

醤油を小皿に入れ、更にニンニクの刻み、唐辛子の刻み、こちらでたくさん取れる酢橘を、何個も小皿に絞り込む・・・タレの準備完了。

で蓋から湯気が上がるのをしばし待ちます。
しばらくしたのち、蓋を開けてまずアク取り!
そのあとさーどうぞ。

プリップリの魚と、甘酸っぱいタレの組み合わせが、なんとも美味い!
生臭さも半端な味も全くなし・・・・しばし舌鼓。

酢橘の活躍ぶりが目立ちます!驚きます!
                  

たらふく食べた後に、今度はラーメンの麺をスープに入れてもう一度グツグツ。
これはもうピュアな海鮮ラーメンそのもの、うっすら塩味で磯の香りのまとわりついた麺の優しい味は、
全員お腹いっぱいのあと即売り切れに。

食品偽装の話とは縁遠い、100%ホンモノの、とっても贅沢なお昼ご飯でした。

一応報告しときますけど、ツアーであってもプライベートの旅でも、まず寄ることの無いレストランです。
(スタッフが私の顔を覗いて大丈夫?と確かめました、お店に入る時)

もちろん寄ってもいいんですよ、味はいいんだから!






コピー

2013-12-26 21:35:55 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
海南島に仕事できていると、稀に、同業の日本人に会う事があります。
今回も久々に日本人と会いました。

他メーカーの仕事で来られているようなのだが、私が手伝っている会社と一部繋がっているようで、
そこの会社のスタッフと、日本人がいるからと(私のことです)訪ねて来られました。

簡単な自己紹介の後、世間話、台湾に10年いて、中国に来て2年、もう72だよ俺。

勘定すると日本の自動車メーカーを定年退職した後、この仕事を続けられているようです。

あんた歳幾つよ?ほう若いね!から始まって、でかい声でよく喋る人だ。
今週はこちらにいて帰国は同じ日になるところまで話して、じゃ!でその日の会話は終わり。

次の日の夕方、帰り支度の時間に今度は一人で見えて、またでかい声で話し始めた。
同じ部屋にいたこちらのスタッフが気を使って退室!

あんたどうやってチューニングを進めているんだね?・・・
私が見ている車の担当者が要領を得なくてさ~、説明してもわかってくれないんだよ。
私の知っている日本車のコピー車両なんだけど、半端にコピーしているもんだから、仕上がりのレベルが低いんだよ~。
それでいて同じレベルにしたいと言うから、そりゃ無理だと言ってやったよ。

やるなら完璧にコピーしてくれりゃよかったのに。(んっ、何弁?)
その気持ちも、こちらの方の気持ちもよ~く分かります、はい。
タイヤのサイズが違ってもダメだよなっ、
ま~そのとうりです(私)。

一方的に話されて、去って行かれました。
あの年で元気、元気、この国では大声が基本です。

後10年はやってけそうな元気さでした。
肝心の私の仕事は今日で終わったような終わらないような。

でも明日はやることないから、サスペンションチューニングの授業かな。

終わりがけに今回のリーダーが、サスペンションチューニングの話を聞いてきた。

どこを見ればいいのかとか、コースの何処で何をチェックするのか教えてほしい・・・と。

そう言えば毎回細かく報告しながら作業を進めてきたつもりでいたけど、基本的なところの話をしてなかったかもしれない。

片付けが早く終わったらやるか、課外授業を。

フォードフォーカス試乗

2013-12-23 21:52:17 | 試乗レポート
こちらで、比較的最近のフォード フォーカスに試乗のチャンスがありました。

フォード車の走りと、乗り心地の仕上げについてある意味再確認ができたとも言えます。(この車に乗って乗り心地の、『体の校正』の意味合いもあります)

やんわりとした乗り心地の印象だったり、刺激の少ない乗り心地、あるいは捉えどころのない仕上がりとも取れる車です、フォーカスは。

刺激の少ない乗り心地を掘り下げてみると、実は深い・・・というのをフォード車に乗るたびに思い起こします。

快適な乗り心地の尺度が曖昧なだけに、様々な乗り味の車が世にあります。
それぞれがその車の個性と捉えることもできますし、クセとも特徴とも言えます。

しかし快適を履き違えると、おやおやの仕上がりになってしまいます(周りを見渡すとこの手のものがあるんです結構)。

スポーツカーは足が硬いのが当然とか、軟らかいのが乗用車、と大した根拠もなく切り捨ててしまう人たちが仕上げると、
結局どっちつかずのものになったりすることがよくあります。

乗り心地をどう作り込むかのスタートは、まず良いものに触れる、良いものを探し当てる、
よい感じをしっかりと覚えこむ(理解する)でなけりゃ仕上げ目標を持たずに作業することになります。

その目標の一つがフォードの仕上げ、フォーカスの乗り心地と言えると思います(私の中では参考にすべき一台にファイルしてあります)。

近くにフォード車のディーラーがあったら出かけて見てください、車種は問わずです。
力を抜いて(前情報は抜きにして)体を預けた時の印象を感じてください。
これがいいんだと思い込む必要はありません、自分がどう感じるかです。
期待が大き過ぎるとどうなるか知りませんが!

良い車選びの参考になると思います。

夕食騒動

2013-12-21 21:31:37 | なんでもレポート
結局写真の夕ご飯に決まったのだが、それまでにひと騒動あった。
今週始めから、中国 海南島に来ている。

夕食は一つの楽しみ、今日は土曜日ということもあって、少し早めに仕事を切り上げてテストコースを後にした。

さて出発というときに、国政さん夕食はどこがいいですか、と聞いてきた。
昨日も私が選んだ気がするな、と思って皆はいいの、俺の好みでと聞き返した。
今まで彼らの選ぶお店を断ったことはない、郷に入れば郷に従えを通している。

確か昨日は誰かの注文が通っておらず、昼食抜きのスタッフが一人、その前は、服にスープを掛けられて憮然。

遺恨の残るお店でもいいか聞いて見た。
いいですよどこでも・・・返事が軽い。

そうこうしていると別のスタッフが、タブレットを取り出して検索開始、韓国焼肉の美味しそうな写真が出てきた。

じゃその店にしようと話が決まり出発、一人がナビを見て、しばらく走ったのち、路地を右に入る・・・。

と急にひと気が減り、建物もまばら、こんなところにあるの?と思っていたら、車が減速・・・らしいお店がある。

しかし車は止まらない、そのまま静かにお店の前を通り過ぎてUターン。
車内で、やめようよと言っている(雰囲気で分かります)。

で結局最初に私の提案したお店に後戻り。
写真は美味しそうだったのに、案外彼らも臆病?か・・・。

毎日がチャレンジの私からすれば、少しはチャレンジしてもいいんじゃないの、と思ってしまった。

明日はお休みだ、皆で買い物ツアーに出かけることになっている。

祝!一周年

2013-12-19 21:56:28 | なんでもレポート
森さんのメルマガに、運転のお話どうでしょう、と始めたのが丁度一年前の12月。
はや一年が経ちました。

森さんが聞き上手なところもあって、私もなぜか気楽に話せます。
この道何年の、『ギョーカイ』の人を相手にぶっ放す話としては、運転の話など恐れ多いはずだが、
森さんの顔が一度たりとて曇ったことがありません。

そこを私が見過ごしてしまっているのかも知れませんが、いつも興味津々の目で聞いてもらっている気がします。

メルマガ読者にどう伝えようかのストーリーを描きつつ、メモを取っているようにも見えます。

むつかしい表現だったり、何のことだかわかりずらい言い回しがあったりして、上手く伝わっていなかったら、説明の良くない私のせいです。

むつかしく話そうとか、私だけが知っている話を自慢しようなどと言う意図は全くありませんが、
時々半端なこと言ってしまっているかもしれません。

車を介して話のできる人達との会話を楽しんでいるつもりです。
その仲間の先頭に森さんがいて、私のおしゃべりを読みやすい文章にしてくれているわけです。
喋った私が言うのもなんですが、さすが森さんです。

喋り足りないところは足してあります、芯を外していません。
おしゃべりの内容をキチンと理解しているのはもちろん、これは俺も知っているぞ、と言った『自身』を
全く匂わさないで書かれているところに、いつも感心。

いい人に巡り会うことができました。

年が開ければ糠平湖で、アイスドライビング。
もそうだが、ヒストリックラリーのドライバーで、2月のヨーロッパに出かけるかもしれない。
どっちにしても寒そう。

代車 VIVIO-2

2013-12-18 00:17:03 | なんでもレポート
新型車両の試乗を一回りしてきた後に、印象を聞くと、え~、あ~、いいですね~、感じが!などと意味不明な答えをする人がいる。
何を答えれば正解なんだろかと、言葉を探している様子もある。

感じたままでいいですよ、と声を掛けても何だか自分でよく分からない。
ダメなわけでもないし、かと言ってシックリこない、こんな場合の言葉が見つからないのだろう。

意地悪に取られたのでは、楽しみなはずの新車試乗の印象が良くないから、乗り込む前にここを見るといいですよと、
ポイントを説明しておけば、ほとんどの人が正しい答えを持ち帰ることができる。

とこちらが気を使わなくてはいけないほど最近の車は良いところが分からない。
かと言って悪いところもよくわからない。

その点、代車のVIVIOは、車から降りた途端、言葉の前に笑顔が見れる車だ。
何を答えようかなどと迷っている様子は微塵もない。

心の底から、いいっすね~!楽しいっ!気持ちいい!のどれかが返ってくる。
何がいいんですかね~と、そのビッビッと来た時のことを思い出して、ニコニコ。

小さなボディで、速さを語れるような車でもない、でも運転席に座って走らせてみると、手の内感がなんとも嬉しい、それだけの事だ。

しかしここが、車を走らせる楽しみを感じられる、最も大切なところではないだろうか。
この先に速さがあったりトルクのあるエンジンの加速感を感じたりできて、さらに面白さが倍増する。

最近の車はどの車も当たり前に速く走れるが、楽しい?と思える車は滅多にない、だから鈍臭いVIVIOに感激してしまうのだ。
外見からは全く想像すら出来ない、がしかし、面白い、楽しい!


スプールバルブダンパー

2013-12-13 15:41:26 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
自動車用のダンパーで『高応答』の話をした中に、Fー1で使われているスプールバルブダンパーが、
高応答なダンパーとして名を馳せています(という私も教えて貰うまで知りませんでした)、まっ一部の人にですが。

その構造を知りたい!と話をしたら、森さんがカマロ Z28に純正採用されているダンパーの、イラストと写真のページを紹介してくれました。

Fー1で使われているものと全く同じかどうかわかりませんが、基本構造はきっとこれだろうと思われます。
『スプールバルブとは』が良くわかります。

従来型のダンパーとの大きな違いが、ディスクバルブが使われていないことです。
薄いバルブを積み重ねて減衰力を出すのではなく、写真のピストンが圧力を受けてストロークし、
バイパスホールの窓の広さをコントロールして、減衰力を出す方式。

窓の形状で減衰特性を変えられのが従来型と大きく違うのも特徴としてあげられます。
(ディスクバルブを積み重ねたものは直列のバネとして働くので、通路の広さとバネレートの比例関係を、途中で大きく変えることができません)

スプールバルブによって、『圧力』をブローオフするので、圧力コントロール方式に分類されると思います、これが高応答の元。

圧力に応じた窓の広さ(流路)を確保できるのに対して。
従来からのディスクバルブを使ったものは、『流量』対して隙間を広げる方式。

仮に、高速走行時の突き上げ入力を例に取ると、圧力で流路を広げるタイプは、常に圧力とバランスしたポジションにピストンが移動し、流れを邪魔しない。
大量に流したい場合は、あるポジションからの通路を拡大しておくと言ったことができるので、途中でストロークを阻止しない。

ディスクバルブタイプは、流量が一気に増えると、大量に流すために圧力が急激に高まり、過剰な減衰力の発生と同時にストロークが止められます。
通常はこの固さも含めてチューニングしているので、さほど大きな問題になることはないにしても、時々ガツンとくるのを内包している事に変わりはありません。
(突き上げに限らず、素早く伸びなければいけない場面でも途中でストロークが止められると、タイヤ接地荷重の確保が遅れます)

スプールバルブタイプはピストンスピードの超高速までチューニング(管理)できるのと、減衰特性の自由度が大きい、走行時に過剰な減衰値が所々で発生する事がない、
と言ったことを考えるとその違いが見えてくるかもしれません。

小さなギャップでも300kmで走るFー1にとっては、ガツンと突き上げを喰らうか、スタンッと『いなす』か、の違いが出るかもしれません、これはコーナリング中でも同じ。

*右のスリーブに、真ん中のピストンが入ります、左のスプリングが下向きにピストンを押し付けています。
ピストンに下側から油圧が掛かると、スプリングを縮めてピストンが上にストローク、すると今まで閉じていたスリーブ横の窓が通路として開き、
オイル(圧力)をリリーフします、*

溶接講習

2013-12-11 20:53:47 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
一ヶ月ほど前に、工場で使っている溶接機が壊れた。
生産年を見るとちょうど30年前の1983年。

諦めて次の機械を手に入れた、こちらは15年前の中古品。
機種が変わったので、扱い方も含めて勉強しようということになった。

工場を閉めて、朝から全員で溶接の講習に出掛けた。
TIG溶接機の取り扱いと、溶接の初級コース。

午前中が座学、午後が実技、講師が一生懸命指導してくれた。
お陰で今までぼんやりとしていた基本的な知識が、かなりハッキリとした。

正しい指導はやはり有難い。
聞いたからと言ってすぐにできるわけではないが、やり方は分かっているから気が楽だ。

それと工作はやっぱり面白い、と溶接の実技をやりながらあらためて思った。
溶接機の配線工事(これまでの単相から三相に変わった)も終わった事だし
預かっているパーツの溶接を早速試そう。

イチオシ

2013-12-10 14:01:13 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
以前『サス』ってなんだ!と書いたことがある。
こっちの業界(界隈)で、スプリングのことを指すらしい。
この仕事に携わって長いが何度聞いても馴染まない。
しかも純正のスプリングに対して、車高の下がるローダウンスプリングのことだ。

純正と違うぞ!ローダウンしてカッコいいし!、
重心が下がって走りも安定してコーナーを速く走れるぞ!と、
一方的に期待を込めて『サス』と呼び、一部の人が標準語として使っている。

となると今回紹介の、車高を『高く』するバネのことを一体なんと呼ぶのか。
という話はバカバカしいから後回しにして。

雪道の轍で車の腹をこすった経験のある方いると思います。
雪の塊を跨いだり、轍が深くてガリガリ。
人が一杯乗っていたりするとその頻度が高くなります。
取引先の営業マンが試乗車に乗ってやってきました、車高の高くなったプリウスに。

荒れた路面や轍などで心配されるボディーと路面の接触を避けつつ、
走行性能を向上させる目的のものだ。

車高を高くしたら不安定になるのでは?
それは思い込みとか、見た目の話で、実際そうはなりません。

重心は車高が高くなった分(例えば20mm)上がります。
ロアーアーム角がロールセンターポジションを、より高い位置に持ち上げます。
(角度で変わるので20MMよりもかなり大きく)

重心とロールセンターの距離が近づくことになるので、明らかにロール剛性が高まります。
誰が乗っても分かるくらいロール感が安定します。

車高を下げたほうが安定するのでは、と信じている人にはきっとカルチャーショック!かもしれません。

その一つの証が、現代のF-1のフロントサスペンション。
ロールセンターはモノコックの上端あたりにあって、
重心高さより上に位置しているかもしれない高さで、重心とロールセンターの距離はほぼゼロ。

車高を高くしたプリウスとF-1結びつけるのは少し強引かもしれませんが、
これは結構イチオシのスプリング。