【第4区間】
便名:CX111
機材(機番):A350-900 (B-LRD)
発:香港(HKG)
着:シドニー(SYD)
飛行時間:8時間16分
ラウンジ:キャセイパシフィック航空 ファーストクラスラウンジ「ザ・ウィング」
ヘッドホン:メーカー・型番とも不明(ノイズキャンセリング機能付き)
夜行便でシドニーへ向かうが、3時間前には空港に着いてラウンジに入った。5月に来たばかりではあるが、ここはステータスの有難味を実感させてくれる。まずはシャンパン。少し落ち着いてからダイニングへ移動。
ラウンジで過ごしてつくづく思うのは、「エコノミークラス搭乗時にこそ利用価値がある」ということ。そもそもビジネスクラス以上なら機内食はまともな物が出るし、お酒のバリエーションも豊富。欧米の近距離路線は別として、アジアならフルフラットシートに当る確率の方が高い。そうした搭乗の前にガツガツ飲み喰いしなくても、或いはラウンジで飲み喰いしたなら機内ではパスしても、とすれば良いのだけど、貧乏性な私には無理な相談。胃腸に負担掛け過ぎ?そのため今回は胃薬をたっぷり持ってきている。ともかく最も良いパターンは、アジア中距離線のエコノミークラスに搭乗し、食事は上級ラウンジでガッツリ頂く。そうすれば美味しい飲食は地上で済ませ、狭いシート・貧相な機内食でも我慢ができる。航空旅行観点では。
夕陽に輝くシドニーまでの機材は、最新鋭のA350。昨日の777同様、リバースヘリンボーン配列だが、扉はないものの通路側のパーティションが大型化され、個室感が強まっている。そして、787以上にA350は静か。ビジネスクラスは大部分がエンジンより前にあるので、その恩恵はより大きい。JALの貧弱なモノとは違い、耳をフルカバーするタイプのノイズキャンセリングヘッドホン装着でより静かに。JALのは2ピンだが、キャセイのは元から給電つき3ピンタイプである。表面から見える範囲のどこにも、メーカーや型番の刻印がない。ヘッドホンの横には、エビアン(500ml)が置かれている。
何やらトラブルで搭乗は予定より1時間遅れ、出発は50分遅れた。幸い到着後はフリータイムなので、イラつくこともない。ちなみにキャセイはウェルカムドリンクがきちんとグラスでサービスされ、シンガポール便の時もだが何とかの一つ覚えでシャンパンを頂いた。そしてbamfordのアメニティポーチ。どうせ使わず処分するので中身は確認しなかったが、持ったところそれほど詰まっている感じは受けなかった。
夕食のメインには当然ステーキがあるだろうと思ったらなかった…がっかりして適当にオーダーしたら、クッパで少々物足りない感じ。残念ながらキャセイのWebでは、提供される食事の内容を確認することができない。この点はJALが優れている。それでも前菜~メイン~デザートと出され、そのつど飲み物を訊かれ調子に乗ってワインの種類を変えてオーダーしていると、明らかに飲み過ぎとなる。
フルフラットシートにはパッドとブランケットが用意されるが、ベッドメイクは自分で行った。実際にはさほど広くはないのだが、絶妙の閉塞感で良く眠れる。アイマスク+耳栓で完璧なものとなり、おかげで最終的に起きたのは着陸30分前。既にミールサービスは終了、ジュースとフルーツだけ持って来て貰い、着陸準備でフラップが降りた状態でもまだ口を動かしていた。
このフライトで親切だったのは男性CA、女性CAはシンガポール便と同様におしなべてツンケンした感じがした。
出発の遅れを完全に挽回するには至らず、到着は30分遅れ。そのうえ搭乗橋の不調で20分待たされた。さらに手荷物を引き取ってキャスター破損(タイヤゴム剥離)の申告をするのに係員が捕まらず。けっきょく空港を出たのは、着陸の2時間後だった。
2便続けて乗ったキャセイの印象は、ラウンジとシートは素晴らしく、接遇は大したことないといった感じだろうか。