2008年9月20日 きときと紀行（１）

　まだ暗い５時過ぎ、信濃大町着。今日はここからトロリーバスやケーブルカーを乗り継いで(乗りつぶして)富山まで、アルペンルートを辿ります。幸い人出は少なく、殺気立つこともなく移動ができます。

　７時過ぎ、黒部ダム着。本日の展望台一番のりは私。おっと、売店のおばちゃんに先を越されたか。売店では「地上の星」がBGMでエンドレスに流れてます(笑)。同じく私のアタマの中でもエンドレスで…やっぱり凄い。素晴らしい。自分の仕事のスケールの違い、社会貢献度の差に落ち込む…何て自分はつまらない事をやってるんだ。でもそれなりの覚悟も仕事してるんだから当たり前か。天気晴朗なれど気持ちは暗く。

　晴れ上がった室堂では遊歩道を散策です。一番大回りなコースを取って、それでも約３時間。途中、雷鳥沢の山荘で一服。やはり紅葉には早かった。雷鳥、すれ違った人は見たと言ってましたが私は鳴き声だけ、残念。やはり街歩きより自然の中を歩く方が性にあってるなぁ。体力的にツラいけど。

　バスで降り始めると雨が降り始め、立山駅は豪雨の中。電車に揺られ、富山へ。ホテルはビジホですが大浴場のある所をチョイスするのが最近のパターン。夜は魚の旨い店を教えてもらい、「きときと」を堪能するのでした。

　ホテルα－１富山荒町泊

追伸
　一週間後、いきなり寒くなって数cmの初冠雪を記録したそうです。実に良い訪問のタイミングでした。

2008年9月19日 きときと紀行（０）

　９月は遊ぶ月♪今週末は飛び石連休。もちろん間を年休で埋めて…会社ダイジョーブですかとご心配頂くが、えぇきっとダメでしょう。なにせ最近辞めることばっか考えてますので…

　私鉄(JR以外の民鉄の意)乗りつぶしもだいぶん先が見えてきました。大きく地域的に残った地域２ヶ所のうち、諸般の事情で残っちゃった富山へ向かいます。行程の都合上、新宿からの臨時夜行がベストチョイス。９月いっぱいの運転予定のため紅葉には早そうですが行くことにしました。

　台風接近で東海道筋の夜行列車は運休。こちらはと心配しましたが遅れるものの運転の見込み。新宿で寝酒と朝食を買いにコンビニに行こうとして駅員に確認したところ「40分遅れは確定ではありませんので気をつけて下さいよ。」ではあの表示は何なんだ！

　豪雨の中の買い物ついで、「桂花」でラーメン食べようと思ったのですが断念、出発時刻前に戻ると表示が「遅れ25分」に。おぉ。ホームに上がると「まもなく入線します」おおぉ、食べなくて良かった！駅員さんアナタは正しかった。

　結局、わずか10分足らずの遅れで出発。そんなに繰り上がっちゃうものなの！？有難いけど危なかった…指定券は売り切れ、満席と放送していますが車内はガラガラ。隣も居ません。台風で旅行を見合わせた人も多いのでしょう。日本で座席夜行に乗るなんて何年ぶりだろう。特急型車両のため、６月に乗った中国の列車より遥かに快適ですzzz...

　「ムーンライト信州８１号」車中泊

金子兜太著 「放浪行乞～山頭火百二十句」(集英社文庫)

　漂白の俳人とか奇才とか色々と評価される種田山頭火だが、断片的に幾つかの句を知っているだけでまとめて読んだことはない。かといってずらずらと句が並べられてあるだけの本は面倒で読む気がしない。そうしたところ、ちょっと伝記風に彼を描きかつ句が収められた本があったので取り組んでみた。

　やはり読むのに骨が折れる。一句読んでは考え(味わう、には程遠い)、解説を読み、また考え…の繰り返し。それにしても著者は良くこれほどに評じ断じられるものだ。まるで見たかのように(笑)。

　うしろ姿のしぐれてゆくか
　分け入っても分け入っても青い山

あたりは有名で、以前に一度聞いて覚えたほど気に入った句なのだけど、今回ちょっとしんみりしちゃったのが

　かなしい旅だ何というバスのゆれざまだ

何がかなしいのか、「悲しい」より「哀しい」だろう、旅のさなか、ふと己の人生でも振り返ったのか、それとも行き先を案じているのか。平坦でない路は人生そのものなのか。おんぼろバスは自分の生活そのものか。。。旅のさなかふと弱気になる様、何となく不肖ワタクシも見に覚えがございます。

　酒で失敗し他人に無心を繰り返す、素面に帰ってはそんな己を嘆く、神経衰弱になる…そんな人間的弱さや繊細さが山頭火の魅力だと言う人もいるが、それには同意しない。だからそのような「自省の句」は読んでも心に響かない。彷徨い歩いていてふと目を留めた景色、道端の花、そういうのを詠んだ時の山頭火は良い。

　いくら旅が好きでも、さすがにこうした人生は真似できないなぁ。そもそも彼は旅が好きで「行乞」したワケでもなかろう。でもきっかけがどうであれ、各地を歩きつつ感じ考え句を詠んだことは間違いない。

　2008年9月19日　打合せの合間の喫茶店にて読了

2008年9月18日 リスも杓子も（その３）

　今週はどうにも気が晴れない日が続く。今日もそそくさと逃げ出すことにしたが、寄り道をしようという気が萎え真っ直ぐ帰宅。そうだ、やることがあったんだ…というわけで、ちょっと時間が空きましたがLISMO活用プロジェクト第三弾。

　この間、アキバで接続ケーブルを買っておいた。さすが天下の秋葉原、あっさり見つかった。片側Ｌ字片側ストレートってのは無かったけどまぁいい。それとDVDプレーヤー接続用に変換プラグ。どちらもちょっと高い気がするけど探してる時間が勿体ないし。
2.5φ3P(L)⇔2.5φ3P(L)　630円
2.5φ3P←3.5φ3P　315円

　さて、車庫に行ってクルマに乗り込み、ケーブルを接続してトランスミッターをシガープラグに差し込む。ところで周波数は？カーオーディオのFMチューナーをスキャンしたら拾った。トランスミッター本体のボタンをあれこれ押してたら周波数が変わっちゃった…結局、電源をリセット(キーオフ)して再起動させた時に発信した88.5MHzをFMチューナーのメモリにセット。なんか「88.5」って見覚えのある数字なんだけど…暫く考えて思い出した、レピーターのトーン周波数だった(笑)。あっちは単位Hzだけどね。

　ケータイで音楽プレイ…OK、DVDのヘッドホン出力から取って…OK。音質とかボリュームとか、多少操作しなければならないところはあるけれど、とりあえずこれで一段落、ケーブルはクルマに残して終了。

　車内AVが少～しグレードアップした。なのに今度の雇車契約キャンセルなんだよなー、あぁ残念。仕方ない、自分で旅に出よう秋のハイウェイを。

2008年9月17日 走れ走れ～いすゞの○○○○

　連休前から数回、留守電に何やら聞き取りづらいメッセージが。あのねぇ、もっとハッキリおっしゃいなさいな。そう毒づいて放置していたが昨夜のメッセージは聞き取れた。

　…旧車雑誌の編集部からでした。(汗)
　なんだろうなー、また取材させてくれっていうのかなー。
　でもOT誌は'95年、NH誌も'98年に出ちゃってるんですけど。
　10年経ったから企画がひと回りしちゃったのかなー。

　雑誌に紹介されるのは悪い気分じゃない、もちろん嬉しいけど、でも自分の休日の予定を変えてまで協力しようって気にはならない。それが、今の自分のクルマに対するスタンスです。ところでファーゴなら良いけどジェミニは２台とも手元に無いぞ(笑)。


　結局、「昔の記事の写真を再掲したいので許可を」って電話でした。通常のではなく、12月にムック本が出るようです(ベレットがメインみたいな口ぶりでしたが…!?)。ちゃんと連絡してくるのは御立派。まぁ10年ひと昔と言いますが、ホイール以外は外観も変わっていないし。その頃には「リフレッシュ工事」も仕上がっているでしょうから、良いタイミングと思えないこともないです。

2008年9月16日 じっと我慢の子であった

　連休明けの今日はもちろん早帰り(笑)。図書館に寄って本を返して、それからユニクロへ…ホームセンターに寄ったのがイケなかった、「赤色グッズ」発見！小ぶりのBBQグリルだ。ボディカラーに合うなぁ！

　そう言えばクルマで出かけてBBQなんて長いことしてないねぇ…出先でビールとか飲みづらい世の中になった(良いことだ)ってのもあるけど、何よりみんな忙しいんだよねぇ…なかなか集まる機会がなくってサ。

　ということで逡巡の結果、辛うじて物欲を抑え込む事に成功。手ぶらでムセンを出たのでありました。でもああ、あーいうので焼き物したり沢の横でコーヒー淹れたりしたいなぁ…別にカナダやアラスカまで行かなくても良いからさぁ(笑)。あ、アクアラインの向こう側にBBQガーデンあったよね!?ビール飲みたいから高速バス＋気動車で行きますか。

(映画) Run Papa Run

　機内で怒涛の映画鑑賞、三本目は香港モノ。ジャッキー・チェンとジェット・リーのプレミア顔合わせ物は次回に置いといて(謎)、別のを選んで観た。

　ストーリーは街の愚連隊(古いな)のアニキ格がしょっぴかれた警察で遭遇した弁護士に一目ぼれ、そして出来ちゃった結婚して…普通の子育てとヤクザ稼業との両立が次第に難しくなり、「親分」と「親」２つの立場の狭間で苦悩する親の姿を描く。主演はルイス・クー(って知らないけど)。

　冒頭こそ香港映画らしいベタな展開だけど、その後はごくごく普通。派手なアクションもなく、荒唐無稽なストーリー展開もなし。こういう作品もあるのねと認識を新たにしたのであった。

　2008年9月15日　JL712(SIN-NRT)機中にて鑑賞

(映画) 敵こそ、我が友～戦犯クラウス・バルビーの３つの人生～

　昨年そして今年と、夏休みは第二次大戦(ヨーロッパ戦線)について友人からのレクチュアを受け、幾つかの博物館を訪れ、少し詳しくなった(気がするだけ)。そんな影響か、この映画を観ようという気になった。

　無知な私、クラウス・バルビーという人物について知らなかった。解説や本編を追ってゆくと、とんでもない人物だったと知る。大量虐殺の指導者、二重国籍？二次大戦後の南米はそうした連中の格好の逃亡先だったことが分かる。歴史の闇的なところか、この辺の物語は興味深いなぁ…

　歴史の暗部をお勉強した、そんな印象の一本。観てよかった。

　2008年9月15日　JL712(SIN-NRT)機中にて鑑賞

(映画) 転々

　本作を行きの便で見た櫃間氏(仮名)が「なかなか面白いロードムービーでしたよ」と仰るので、それではと見てみた。自分自身もちょっと興味あったし。主役はオダギリジョーと三浦友和。あとキョンキョンも出てるぞ！

　ひょんなことから都内を「散歩」して霞ヶ関(桜田門の警視庁)に向かう２人のオトコ。道中で交わす家族や人生に関する何気ない会話、どことなく哀愁が漂い…

　オダギリジョーって人気あるらしいけど、どこが良いんでしょうね？それに対して従来の「温和で上品な中年」イメージをブチ壊した三浦友和、かなり良いです。物語の初っ端からインパクトある登場。格好も言動も、ここ数年でALWAYSほか何本か観てるけど、本作が一番良いかも？役者ってすごいなぁ。
　
公式サイト：http://tokyosanpo.jp/indexp.html

　2008年9月15日　JL712(SIN-NRT)機中にて鑑賞

2008年9月15日 しんびん紀行（４）

　パッケージツアーだと５日間なんてところですが多忙な我々もう帰ります。でも今回は本当に良い息抜きになりました。反動が怖いです。リゾートで休養して仕事へのエネルギー充電なんてウソですね。放電しっ放し、過放電かもしれません(^^;

　不幸にも来た時と同じ機材、行きに変えなければ席まで同じでした…帰りもひたすら映画さんまい、おかげで寝るヒマがありません。特筆すべきは機内食の不味さで、Ｃしか乗らない櫃間氏(仮名)は特にショックが大きいようでした。６月に乗った広州→成田のＹメシは特筆モノの旨さだったんですけどね…やはり外地のケータリング会社によって随分と左右されるものです。よっぽど「お客様の声」の用紙を貰って帰ろうかと思いましたが止めときました。

　これから期末に向けてちょっと忙しくなる筈なのですが、なんかこう…そういうのに追い立てられる生活が殊更に虚しく思える、ちょっと豊かな時間を過ごしすぎたかもしれません。