Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

音楽で走り回る!

2007-10-02 01:03:50 | フィンランド
10月1日(月)
ネモのお散歩で一日が始まる。ネモは犬、モナコ生まれだがフィンランドが大好きで、朝から一緒に森を駆け回ってきた。気持ちいい。秋の森はキノコがいっぱい。今秋話題になっているフィンランド松茸は北極圏が産地だそうで、中部地域のこのへんのは美味しくない。でも見かけが「ビロ~ン、ダラ~」とかさが開ききったしまりのないフィンランド松茸が、美を大事にする日本料理ではたして使えるのか、私は疑問。昨日も《フィンランドの松茸、日本で超高値》と新聞に大きく取り上げられていた。

今日は大忙し。
まず高齢者施設で音楽療法セッション。
一人ひとりに「Mina olen Miho, Japanista」と握手から始まる。







施設の音楽スタッフと一緒に、フィンランド民謡や讃美歌、日本の音楽を使いながら進める。元気な人たちはノリノリで楽しそう。体験入所の男性は「ここに決めた。週1で来てよ」「私は東京なの」「な~んだ、残念。フィンランドに引越して来なよ。うちは俺がここに入れば空き家だからただで住んでいいよ」「ありがとう」…和やかな会話のうちに、うつ病や無表情の人たちの表情が緩み始め、笑顔も見られる。挨拶では無視されギロっと睨んだ女性は、すごくいい顔をしている。「初めて見た笑顔、いつもそんな素敵な顔してよ」のスタッフの声かけにはにかむ姿は、少女のよう。国は違っても〈キーワード音楽〉で気持ちはひとつ、1時間があっという間にすぎる。私も楽しかった、音楽している瞬間がいちばん!

その後はカンテレで走る。
まず30年来の友人カンテレビルダーのユッシ・ラーサネンの工房を訪ね、レッスンを受ける。



彼のカンテレは民族音楽を弾くと抜群の音色がする。話題は彼が最近手がけているヨウヒッコ(民族楽器)弦のカンテレのこと。

その足で隣町のカウスティネン楽器工房へ。26弦2台、Tさんの完成とWさんの製作状況を確認する。マホガニーのボディが素敵。私の30年前の5弦の修理の相談も。






近くの国立民族音楽学校のクラスを覗く。年代物のカンテレをいくつか弾かせてもらう。次回は日本の曲アレンジでコンサートを約束する。

音楽三昧の一日!