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西原理恵子「毎日かあさん(4) 出戻り編」

2007-08-10 07:19:14 | 書評
気がついたら、婆ちゃんが出なくなっている。喧嘩したか?


「旦那さんが、死んだんだよなぁ」と思いながら手にした、西原理恵子「毎日かあさん(4) 出戻り編」。

いつも通り、面白かったです。


今回の特徴としては、…………やはり旦那さんが亡くなったこと。

それ以外としては、「毎日かあさん」シリーズでは珍しく(多分)、海外取材の内容がもりこまれていること。

海外取材は、旦那さんと行っているから、まぁ記念として盛り込んだのかな?


海外のネタも「毎日かあさん」らしく、子供が中心。

もちろん、西原理恵子の行くところですがら、金満先進国ではなく、赤貧途上国。

そこでの厳しい生活をしている子供について語られていますが…………、いつものように、そんなに悲惨さはない。

安易に同情することなく、かと言って、分かった風を装って突き放すこともなく。

日本のガキに向かって、
「あんたら、こんなにも恵まれているんだよ」
と説教をたれることもなく。

海外のガキを見て、
「なんてかわいそうな子供たち」
と感動することなく。

「どんな環境、場所であっても、幸不幸は存在する」
と言いたげな視線。


もちろん、のん気な子供のバカ騒動がメインの「毎日かあさん」に登場する日本のガキに比べたら、圧倒的に、途上国の子供たちは悲惨なのは分かりきったことなんだが。

それでも人は死し、人は生まれるわけだ。


他、西原作品の感想。
西原理恵子「営業ものがたり」
西原理恵子「毎日かあさん(2) お入学編」
西原理恵子「毎日かあさん(3) 背脂編」
西原理恵子「女の子ものがたり」
西原理恵子「ぼくんち 全」
西原理恵子「パーマネント野ばら」


毎日かあさん4 出戻り編
西原理恵子
毎日新聞社

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