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西原理恵子「営業ものがたり」

2005-11-13 07:56:58 | 書評
放浪編 その三


まったく計画など立てなかった家出(前々から、一度は家出しようとは思ってはいましたが)。
そんなわけで「温泉にでも入ろう」とは思ったものの、ちょうど三連休中で、どこも部屋が空いていない。

が、どうにか一人用の洋室(もちろん温泉だが畳に布団ではなく、ベッド)を見つけることができました。
しかし、そこは秋保温泉。今年、社員旅行で来たのに…………。

で、そこで何をしていたのかというと、西原理恵子「営業ものがたり」を読んでいました。


うーむ。
つらないわけでは、ないのだが。

表紙の体裁こそ「上京ものがたり」「女の子ものがたり」と同じですが、内容は「できるかな」シリーズ的な、西原理恵子の日常や対談の風景、体当たり企画が書かれていたかと思うと、「ぼくんち」の番外編も載っておりまして、まぁ、なんというか、ごった煮です。

しかし、いかにもあり合わせを混ぜこぜにしてみました、という感じだなぁ。つまらんわけではないのですが、この薄さと値段では、ちょっと、暴利じゃないですかねぇ。

それに、浦沢直樹「PLUTO」に喧嘩を売って書いた「うつくしい のはら」も、西原理恵子にしては珍しく構成が凝っているけど、内容は「いかにも戦争を知らないのん気な日本人が書きました」という話だよなぁ。

まぁ、おもしろくないわけじゃないんですけどね。


さて、まったく関係なく。
あのね 私ね
次 うまれかわったら
20くらいの時に ヒコーキでやっちゃうからね
西原理恵子「営業ものがたり」30頁 小学館
あぁ、おれもそうしたい…………。


これまでの、西原理恵子関連の感想。
西原理恵子「毎日かあさん(2) お入学編」銀玉親方とは、できてなかったのかなぁ
西原理恵子「女の子ものがたり」シンナーで歯がない不良を見ると、恐い以上に切なくなります
西原理恵子「ぼくんち 全」高野聖ーナは、まだ頑張ってる?



営業ものがたり

小学館

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