すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

シルヴェスター・スタローン「ロッキー」

2007-08-11 21:17:14 | 映画評
「あしたのジョー」もだが、どうして、ボクシングには「不遇」が似合うのだろう。by亀田興毅


今さらですが、シルヴェスター・スタローン「ロッキー」を見ました。
ほんとに「いまさら」です。

いや、見たことはあったんですけどね。

「ロッキー・ザ・ファイナル」の復習用に、もう一度見直しておこう…………と思って、見たのがつい最近です。

もう「ロッキー・ザ・ファイナル」を公開している映画館なんか、ねぇよ。

まぁDVDで見れば済む話だが。


それは、さておき。


「ロッキー」です(goo映画 「ロッキー」)。

wikiの「ロッキー」に書かれているように、この作品によって、スタローンが映画の主人公と同じようにスターへの端緒をつかんだのは、あまりに有名な話。


今見直すと、やはり昔の作品らしく、立ち上がりは、ちょっと冗長ね。

その割にはラストの試合シーンが、意外に短い。

予算の関係か?


昔はケッコウ素直に感動していましたが、今はオッサン。

そんな要らぬ感想も抱けてしまえるようになってしまうのもオッサンならでは。

が、オッサンはオッサンで、当時とは違う感動も。


とにかく、驚くくらいにエイドリアンがブサイクだ。

もっと美人さんだと記憶していたのに。

と思ったら、眼鏡をとると、やっぱり美人。

なんつぅーうお約束。
と言うか、このお約束は「ロッキー」が発祥だったのか!


これも、どうでもいい感想だな…………。


それよりも、なによりも、冷静に見ると、スタローンって…………、特にいいところがないよな。

まず顔。
とても二枚目とは言えない。

演技。
別に上手くない。
ちょっとした顔の表情や、体での仕草で、複雑な人間感情を表現する…………なんて、できるタイプではない。

じゃ、なにがウリなのか?

体だけだな。

図体がデカイ。

が、こんな人間、いくらでもいるからな。


つまりは、体がでかくて、演技はできず、ただのデク。
こんな俳優を、どんな物語で活かすんだよ?

まさしく「ロッキー」で活かすしかなったわけだ。

映画の主人公・ロッキーも、体がでかいが、頭が回らない。
ズバリ、スタローンなキャラなわけです。

が、この木偶の坊が、ただただ自分が立派な(=普通の)人間であることを(大して美人に見えない)女のために証明しようと、ただただ体を鍛えて、ただただ試合で奮闘する。


オッサン、涙が止まりませんよ。

栄光でも、金でもなく、小さな自尊心と小さな愛のために、戦う男の姿に、そりゃ、涙が止まりません。


でも、たった一ヶ月程度の特訓で、世界チャンピオンと互角にやりあえるわけないよね。

まぁ勝たなかったから、よしとするか(こういうことで、素直に物語に没頭できないのも、オッサンの特徴)。


ロッキー (特別編)

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