すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

西原理恵子「パーマネント野ばら」

2006-11-14 08:27:50 | 書評
ヘタを武器にできると、強い


西原理恵子の「パーマネント野ばら」読了。

西原氏の本となりますと、「まあじゃんほうろうき」や「できるかな」、「鳥頭紀行」といったフィクション(くさい)ものと、「ぼくんち」「上京ものがたり」といった叙情性豊かなマンガに分かれますが、こちらは後者。

いつものように、生と性を求める(←ありがち表現)強烈なキャラクターたちが、どこか行き当たりばったりで物語をつむいでいきます。

が、最後のどんでん返しは、西原作品らしくなく驚かされました。

よくよく考えると、けっこうオーソドックスなオチなんだけどね。他の作者の物語であれば、予想できたでしょうけど。
西原作品で、こんな仕掛けを用意しておくとは。


ともかく、西原好きには、いつものように楽しめる作品となっていました。


他、西原作品の感想。
西原理恵子「営業ものがたり」
西原理恵子「毎日かあさん(2) お入学編」
西原理恵子「毎日かあさん(3) 背脂編」
西原理恵子「女の子ものがたり」
西原理恵子「ぼくんち 全」


パーマネント野ばら

新潮社

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る