東京サンフィッシュ

落語ときものとマンガとマンボウを愛するコピーライター(こやま淳子)のブログ。

桜に救われる。

2015年04月01日 10時59分25秒 | マンボウ日記
顔を上げて歩くために、桜は頭上に咲くのかな。(chooめくりカレンダー2012)



桜の言葉はいくつも書かせていただいているのですが、毎年じぶんで思い出してしまうのは、このフレーズです。
これの原型となった言葉は、2005年頃だったかな、仕事で悩んで、新しい会社にも慣れない頃で、
不眠症の夜を重ね、つらい時期に浮かんだものでした。

その頃住んでいた三田のオーストラリア大使館前の通りを歩いていて、
桜がきれいだなと見上げたときに、ふと、ずっと自分がうつむいて歩いていたことに気づいたのです。
「上を向いて歩こう」はよくできた言葉で、人間ほんとうに気分が暗いときは下を向くし、
逆に物理的に空を見上げただけでも、すっと気持ちが明るくなるものだったりする。
桜に救われた。そう思いました。

それから、2011年、震災を越した春にも、そのことを思い出しました。
生きていると処理できないくらい悲しいことが起こるものだけれど、
それでも桜を見上げる春はやってくる。

最近、尊敬する方々が、立て続けに亡くなりました。
そのうちのひとりは、年に2回検診に行き、なにかあるとすぐに病院に行くような方だったらしいです。
誰よりも元気で、誰よりも遊び仕事をし、誰よりも慕われているような方でした。
素敵な奥様と中学校に上がったばかりのお嬢さんがいて、まだ50歳でした。
人間の命は、どうやらどんなに理由をつけても、理不尽にできているみたいです。


今日でこやま淳子事務所は6年目に突入。
3回目の結婚記念日でもあります。

いつなにがどうなるかわからないけれど、
毎年桜に励まされながら、精一杯楽しく生きていければいいなと思っております。

これからもよろしくお願いします。