きょうの日経新聞サイトに岩手県で鶏糞を燃料にしたバイオマス発電の記事がありました。有料記事なので詳細は分かりませんが、「へ~」とだけ思ったところ、ベトナムのニュースでバイオマス発電の買取価格が1,220ドンとの見出しが目に留まりました。
1,220ドンは約5.9円。ちょうど今日、電力会社に料金を支払いに行きましたが、1,300リエル(33.1円)/1kWhがモンドルキリの料金ですからその安さにビックリ。バイオマス発電事業への政府の支援策の一つとして買取価格が決定されたにしては安過ぎないか?と思ってベトナムの電力使用料金を調べてみると一般家庭向けで100kWhまでが5.1円、401kwh以上でも9.1円でしかありませんでした。
プノンペンに住む人々は裕福な家庭でも700リエル(17.8円)/kWhとモンドルキリの貧乏人の半分程度の料金しか払っていないわけですが、それでもプノンペンの貧しい人々はベトナムの電気料金の3.5倍を毎月支払っていることになります。
序に日本のバイオマス発電買取価格を調べてみると、メタン発酵ガス化発電が40.95円、一番安いのがリサイクル木材燃焼発電で13.65円となっていました。
ベトナムでのバイオマス発電で最初に思い浮かぶのは籾殻発電や製糖工場でのバガス発電ですが、どちらも利益を生み出すのが難しいようでした。今回の支援策には各種の優遇税制も適用されるとのことなのですが、果たして積極的な支援策になっているのでしょうか・・・。