GOVAP便り

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バッカン(Bắc Kạn)省

2016-06-25 11:04:56 | 旅行

カオバン市街から南西に向かう国道3号でバッカン省バッカン市に向かいました。2014年の省人口33万人は全国で一番少ない数で、面積4,859㎢は平均的な広さ。人口の過半数がTay族で、次に多いのがDao族、Kinh族、Nung族と続きます。今までバッカン省に関して唯一知っていたのは2001~11年の間共産党書記長であったノンドゥックマン(Nông Đức Mạnh)の出身地ということだけ。

それと言うのも書記長就任当時、西欧メディアが故ホーチミンの隠し子ではないかとの噂を流しベトナム国内でも噂話として耳にしたからでした。誕生日は1940年9月11日とされており、ホーチミンが帰国したのは1941年ですからちょっと微妙な気もしますが。経歴を見ると1966年から1971迄の5年間、ソ連のレニングラードにある大学へ留学。ベトナム戦争が激化した時期に留学したわけで、その頃からエリート待遇であったことは確か。出生地とされるxã Cường Lợi, huyện Na Rì はカオバンにも近いランソン省との省境付近の村です。

      

道路沿いで薄い板を干している姿を何度か目にしました。中国に輸出し、合板に加工されるとのこと。

     

道路は舗装されていてバイクで走るのには快適でした。殆どが山道なので自転車は大変そう。それでもこの三人は楽しそうに大声で励まし合って坂を登っていました。急な坂では自転車を降りて歩く姿もしばしば。市街地だと電動自転車に乗る中高生の姿がとても多いのですが、山道では殆ど見ませんでした。市街地と山間部の所得格差の反映でしょうか?中国製の電動自転車は一台700万ドン(3万5千円)ほどだそうです。

青いスモモと桃が売られてました。ベトナムの桃を見るのはこれが初めて。桃はサイズも小さく、細い毛もないのでとても桃とは信じられず試食させて貰いました。確かに桃の味と香りでした。スモモはランソンで一つ食べさせて貰い、その酸っぱさに懲り懲り。酸っぱいのが苦手な人は塩を付けて食べるようです。

     

省人口の17%、57,800人が暮らすバッカン市。ここにも省都に相応しい(?)やたら大きな道路がありました。したがって交通量と道路脇の建物は疎らです。市街地には川が流れて雰囲気は良いのですが、川沿いにホテルはありませんでした。一泊して早々にバーベー国立公園(vườn quốc gia ba bể)に向かいました。バッカン省唯一の観光地のようです。

     

省道258を北上して西へ進むとba bể 湖。と地図にあり、確かに公園の入場料金徴収所もあり、リゾートホテルも建っていました。しかしチケットを買ったもののその先に進んでも小学校や民家があるだけで公園の入り口らしきものがありません。入場券を買ったら1km以内に公園があるだろう、との思いが誤りでした。再びチケット売り場に戻って公園の入り口を訊ね、工事中の道路脇をどうにかすり抜けて走ってみるとようやくba bể 湖への標識がありました。峠を越えて更に数キロ先。ba bể 公園に辿り着くとホテルも数軒あり、今日はここで一泊と思ったもののホテルは団体客らしき人々の姿があり気後れ。公園の中を走り抜けると着いたのは湖の畔、遊覧船の船着き場でこれまた気持ちが萎えてしまいました。

此処で時間を過ごす気にはなれず、トゥエンクアン方面に向かうことにしました。

     

 大ざっぱな位置関係はわかるものの具体的な道路については調べておらず、ノキアマップで現在地を確認するだけ。北部はMobiFoneの電波が届かない区域が多く、通話電波はVinafoneの表示に変わってしまいます。3Gのデータ通信用電波はローミングサービスがないようで使えません。たぶん旧軍隊系のVittelがカーバーする地域は一番広いようです。中国国境付近では尚更軍の通信網が強化されている筈だし。日本では糞の役にも立たないノキアマップですが、ベトナムの地図はそれなりに充実してます。その上電波が届かなくても地図上に現在地が表示されるので助かります。それ以外の使い勝手の悪さには腹を立て続けていますが。

それでトゥエンクアン方面へ行くのにも少し遠回りをしたようです。主要道路でない山道のためガソリンスタンドもなく、雑貨店の店先に設置されたガソリン料金は25%増しになっていました。山道で休憩したのはモン族の店で、彼らの間での会話はまるで中国語を話しているかのように感じられました。

    

夕暮れ近くに着いた町はトゥエンクアン省,Chiêm Hóa県のVĩnh Lộc。トゥエンクアン市街までは70数キロ残して此処に泊まることにしました。人口7,000人ほどの小さな町です。町の中心部を流れるガム河(sông Gâm)の水はとても綺麗でした。



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