GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

プノンペンの牛乳

2011-10-20 00:14:12 | 買い物
カンボジアには夥しい数の牛を見掛けますが、乳牛は居ないようで、牛乳はスーパーで輸入品を買うことになります。牛乳製品の多くはベトナム同様に冷蔵保存の必要がないロングライフ牛乳。賞味期限が10か月もあるものです。牛乳というよりは日本で加工乳と呼ばれている脱脂粉乳製品みたいなものでしょうか。

シハヌーク通りのラッキー・マーケットでも冷蔵棚の牛乳よりも一般棚に置かれた加工乳の方が数が多いように見受けられます。加工乳の多くはオーストラリア製品。冷蔵ケースにはタイから輸入された牛乳が多く、CPと明治の合弁CP・MEIJIのパッケージもありますが、より多く売れているのはタイの「Dutch Mill」の1Lと2L製品。

ベトナム(HCM市)ではロンタィン牛乳の販売店はGO VAP区ですら何か所もありましたし、郊外のクチ県ではバイクにアルミ製の牛乳缶を積んで走るバイクも少なくありませんでした。が、ここで見掛けるのは仔牛が母牛の乳をのむ姿。プノンペンの数多いコンビニでは生牛乳は見掛けたことがなく、仕方なくラッキー・マーケットまで買いに行ってます。

ところが、昨日買いに行ったところ、冷蔵ケースの牛乳は1本も残っていませんでした。見事に空っぽのまま。先週は欠品の気配はなかったので気にしなかったのですが、やはりタイの洪水の影響なのでは、と思います。

日本の新聞は日系自動車工場の被害は伝えても牛乳生産の状況は報道してくれないのでわが身の生活に影響するとも考えませんでした。それはともかく、タイの長引く洪水で出荷できない牛乳はどうなるのでしょうか?牛乳のみならず食品加工工場の被害もさぞかしと思われます。

昨日は「Dutch Mill」も「CP・MEIJI」もなかったので仕方なくオーストラリア製の加工乳を買いました。Dutch Millも2008年、中国のメラミン混入事件の際には中国から粉末ミルクを輸入して問題になり、また明治が提携した「ポッカ」は当時ベトナムに輸入した缶コーヒーからメラミンが検出されたりもしていたわけですが。



ベトナムのLong Thanh牛乳は時に賞味期限前に酸っぱくなってしまうことが何度となくありましたが、今のところカンボジアではそのような経験はありません。

プノンペンのラッキー・マーケットはHCM市のスーパーよりも日本製加工食品が多く陳列されています。日本製の「白砂糖」まであるのには呆れました。確か砂糖の日本の輸入関税はコンニャクに次ぐ高率だったと思います。要するに日本の生産コストが高く、品質の違いがあるわけでもないからです。その日本製砂糖が何で砂糖きびを生産してる国のスーパーの棚に並べられる必然性があるのかがとても不思議。

日本製インスタント・ラーメンなどは、サッポロ一番ですら1個1.9ドル。日本に輸入された小麦の政府売り渡し価格は概ね2倍にはなっているわけで麺原料の小麦からして超高値。その製品がプノンペンのスーパーにたどり着くと日本のスーパーの販売価格の何倍もの値段になるわけで、これほどの無駄使いがあるだろうかと買う気は起らない筈でしたが、しかし一度だけ陳列されたパッケージを見て急に食べたくなり、5個入り袋を買ってしまいました。


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