罪滅し編覚書

2008-05-28 01:51:03 | ひぐらし
前回は罪滅し編における異常事態への対応について述べた。この内容を見て、突然「監視社会」といった言葉が出てきたのに驚いたり、違和感を覚えた人がいるかもしれない。しかしこの監視社会化の話は、疑いと症候群、さらにはイデオロギーから「生ー権力」による支配へ、といった点で罪滅し編のみならずひぐらし全体と関わる重要な視点なのである。もっとも、そのことを述べるには、そういう見方に反発する人への説得作業も含めるとかなりの分量になってしまう。よってこの大仕事は休日に譲り、今回は罪滅し編の覚書を掲載するにとどめたい。


色々あるが、基本的には「これ原作にあったっけ?」というものを多くのっけている。ただ、記憶的なものも去ることながら音声があるためかなり印象が違うので、正確さへの自信は70%といったところか…まあ言い訳じみた前置きはこのへんにしておくとしよう。


○前原家の食事が筒抜けの理由
レナは圭一母とよく会話している。前原家の食事は竜宮家のとしばしば同じらしい。


戦闘力
「他の部活メンバーを敵に回すのに比べたら、見たとこ20~30人ってとこか。悪いが、俺たちを止めるにゃちょいと数が足りないぜ」


○離婚の時の話…二人して泣く父とレナ
「私にとっては、今日を回避するための何かの選択肢を選べる機会があったはずなのに、それを見過ごしたことへの後悔の涙だった」
確かこの記述は原作に無かった気がする。皆殺し編、そしてwhy or why notの“Maybe I overlooked something fatal for me.”に繋がる。

・突発的な不幸に対して、人はそれを合理化(理由付け)しようとする⇒オヤシロさまの崇り(「「神の罰」の起源」)

・レナにとっての「罪滅ぼし」
=父が幸せになるように努力すること=鉄平・リナの排除


○レナの振舞い
悩みを隠して明るく振舞うというのは一般的にありえるが、「キャラ」、キャラ的人間関係も思い出される。「キャラ的人間関係と共感」、「同 続


○ガラクタの意味付け
捨てられたものを拾ってあげる、居場所を与える


○レナと悟史の共通性
「父―リナ―レナ」「叔母―沙都子―悟史」という三角関係、家庭の崩壊、オヤシロさまの崇り


○悟史を救えなかった仲間達の「罪滅ぼし」


○レナと鷹野の会話
・原作とは違い、鷹野「殺害」後の回想という形式

・「世の中の何もかもが嫌になって、自分以外の幸せな人たち全部が私を見下しているように感じた最後の頃…」というのは新しく追加されたもの?


○圭一の愚かさ
物語の展開上仕方の無いこととはいえ、圭一が魅音へ行った園崎家関連の確認作業はバカ以外の何者でもない


○夜に圭一の家を訪ねるレナ…「もうだめみたい」
目明し編の詩音との対比、あるいは鬼隠し編のレナ来訪との対比も?


○秘密の機動隊
皆殺し編への伏線(山狗、番犬)


○寄生虫などの話に対する否定的な描写
鷹野のスクラップ帳とレナを笑うことは、ひぐらしそのものを笑うことになりはしないか?方向性が曖昧になる⇒憑落し編のTIPS「大災害その後」。数ヶ月の間がある原作と違いPS2版は連続してプレイすることになるので、多少あからさまなくらいわかりやすい描写・情報が組み込まれている。


覚書は以上。次回は、皆殺し編の覚書か監視社会のどちらかを書くことにする。

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