新しい「プリキュアシリーズ」が始まって、二回目の放送がありました。登場人物(プリキュア)は、前作の桃、赤、黄、緑、青の5人を引き継ぎつつ、変身アイテムや変身後の衣装が前作と微妙に違っていて、それに合わせてきちんと新しい玩具が販売され、バンバンCMが流れております。んま、アニメを制作・放送するためには、金儲けも必要だし、玩具が売れるなら、ガンガン売ってしまえ。
ただ、ふと思ったのは、この漫画の原作者のこと。ほとんどのアニメには原作の漫画があって、それをもとに制作・放送されている。「プリキュアシリーズ」の場合には、「東堂いづみ」さんという方が原作者。1年間の放送が終わって、新シリーズになるや否や、アイテムやら、衣装やら、基地(ナッツハウス)まで、設定のやり直し・・・。
おぉ!?東堂さんって、テレビ局やスポンサーの金勘定にも、細心の注意を払いながら、漫画を描けるスーパー漫画家なわけね??
少々感心しつつ、でも一方で、東堂さんはこうしたテレビの放送サイクルに合わせて、ストーリーのみならず、アイテムや衣装まで新調するということに対して、どう思っているのだろうと思ったりもしたのです。
そこで、「東堂いづみ」をウィキペディでチェーック!
そうしたら、何のことはない。「東堂いづみ=東映アニメーションの擬人名称(ペンネーム)」だそうな。なるほど・・・、それならば、金勘定はバッチリだろう。
ところで、コンテンツの未来にとって、コンテンツの質と金勘定とのバランスをどのように取るかという問題は、大きな課題でもある。金儲けは大事だけれど、それに目を奪われて、コンテンツの本質であるストーリー等が歪められたら、コンテンツは死んでしまうぞ(「仮面ライダーと商業主義」)。
コンテンツの世界には、目に見えない罠が潜んでいる。そりゃ、商業的にうまくいけばいくほど、それに傾きたくなる気持ちも分かる。とくに「プリキュアシリーズ」は、空前の成功を経験しているらしい・・・と聞いた。
そういう意味で、東堂いづみ様。金勘定は大事ですから、それはそれで結構なことですが、どうかどうか、引き続き多くの人々に愛される、質の高いコンテンツ作りをなされることを、切にお願いいたします。
むしろ、「東堂いづみ御中」のがいいかもしれないですね(笑)
「御中」って、たしかにそうですね(笑)。