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日本海沿岸ニシン1,454㌧、前年同期の76%

2017-03-08 22:34:20 | ニュース

 

 産卵のため来遊する日本海沿岸のニシン漁(刺し網・定置網)は、2月末で1,454㌧と豊漁だった前年同期の76%まで回復し、3月に入っても漁獲が続いている。

 道水産林務部水産振興課普及指導員のまとめによると、解禁から2月末までの累計漁獲量は、後志管内が317㌧、石狩管内が1136㌧の計1454㌧。前年同期の1,910㌧に比べ76.1%。2014年、2015年の最終漁獲を上回っている。主な産地の石狩湾漁協の厚田本所が544㌧、石狩支所が406㌧、小樽市漁協が189㌧、石狩湾漁協の浜益支所が187㌧となっている。

 道総研中央水試が発表した「漁期前半の状況と今後の見通し」によると、沿岸漁獲が減少した原因は来遊遅れによるもので、成長不良と水温の近年まれに見る低さ(2℃前後)が響いた。前半は5年魚(2012年級)が半分以上を占め、漁獲物の平均体重は344gと大型魚が多かった。後続の4年魚(2013年級)は資源量が少なく、漁期後半は3年魚(2014年級)が主体で小型化がめだつと見られる。3月以降も近年に比べ漁が続くと予想されるが、次年度以降の取り残しと産卵・ふ化群を確保するためにも、早期の切り揚げを推奨している。昨年は石狩湾漁協が3月18日で漁を切り上げている。

 



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