水産北海道ブログ

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日本海沿岸ニシン漁獲(2月20日現在) 1,230トンを水揚げ、前年最終実績を上回る

2015-02-26 04:37:00 | ニュース

 1月10日から解禁された日本海ニシンの刺し網漁は、2月中旬に入ってややペースが落ちてきたが、1,000トンの大台に乗せ、不漁だった前年の最終実績(1,141トン)を上回った。
 道水産林務部水産振興課普及指導員がまとめた2月20日在の漁獲量(刺し網・定置網)は、1,230トンで前年同期の167%。後志が303トン、石狩が927トンとなっており、漁協・支所別では、小樽市が225トン、石狩湾漁協の石狩支所で385トン、厚田本所で400トンと水揚げがまとまった。そのほか石狩湾漁協浜益支所が142トン、東しゃこたん漁協が63トン、余市郡漁協14トンとなっている。
 道総研中央水試のニシン漁獲物調査速報によると、2月17日に小樽市漁協で獲れたニシン(15トン)の組成は、尾叉長28センチにモードがある4年魚(2011年級)が最も多く、5年魚以上の高齢個体は顕著に低下している。魚体の平均体重も274グラムと小ぶりになっている。3年魚(2012年級)の一部も漁獲され、2月中の4年魚、3月の3年魚の獲れ方が今後の漁況のポイントとなる。20日以降の調査では、4年魚の産卵、来遊のピークは過ぎ、3年魚主体の小型化が進むと予想されている。
 札幌市中央卸売市場へのニシン入荷は、1月が約160トンと盛況だった。2月に入っても24日現在で約100トンの入荷があるが、魚体の小型化に伴い、価格もキロ300円台が多くなっている。