犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ジェンダーごっこ嫌い

2021年10月28日 | LGB&T
犬の飼い主の間で互いを呼ぶ時に、
「飼い主さん」と呼ばず、家族の呼び方を使うことが
いつの間にか通例になっている。
ペットは家族だ、という考えの影響だろうか。

「ウーゴくんの飼い主さん」などと呼ばれたことは無い。
「ウーゴくんのおかあさん」となる。
未婚だと分かれば「ウーゴくんのおねえさん」ということになる。

そもそも「未婚」という言い方も、
人はいづれ必ず結婚するのが人生のあるべき道である
という考え方に基づいている。

私は女性として生まれたが子どもの頃から性別違和感が有った。

だったら「ウーゴくんのおにいさん」と呼ばれればいいかって
そういうことではない。

性別違和、
性別二元論、
家族制度、
ジェンダー、
ペットは家族か、
犬という異文化、
といった問題が絡み合っているので、
それぞれについて丁寧に考えていかないと説明がつかない。

今日一日でそれを2000字程度にまとめるつもりは毛頭無い。



「ウーゴくんのおかあさん」と
ドッグランのおともだちに呼ばれて数分後、
犬と歩きながら一人で考えた。

そういえば、幼い頃、ままごとが苦手だった。
「あたしおかあさんね」
「あたしはおねえさん、Nちゃんは妹ね」
「オレ、犬」

いつも犬の役をやりたがる男の子がいたっけ。
あの子はなぜ、「じゃあオレはお父さん」とか
「オレ兄貴ね、大学生の」とか言わなかったのだろう。

家族の中の男役を避けて、犬に身をやつす男児の心。

今になって、
その手が有ったか!
と思う。

家にいて、家族のジェンダーから外れたもの。
それは犬だ。

あの男の子は、どんな大人になっているだろうか。
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