goo blog サービス終了のお知らせ 

博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

次世代の評価

2010年10月07日 | 科学
 昨晩の朝日新聞の報道によりますと、ノーベル化学賞を、2人の日本人科学者、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、鈴木章・北海道大名誉教授(80)が受賞したとのことです。同じ業績でアメリカ人科学者も受賞しました。お2人は金属のパラジウムを触媒として、炭素同士を効率よくつなげる画期的な合成法を編み出し、プラスチックや医薬品といった様々な有機化合物の製造を可能にしたとのことです。

ソースです ⇒ http://www.asahi.com/national/update/1006/TKY201010060321.html

 この研究は1968年頃から1979年までの、ほぼ十年間に挙げられた業績です。ノーベル賞受賞まで約30年かかっています。もちろんこの業績は1990年代以降、液晶や医薬品生産などで実用化され高い評価を受けていました。私達が現在液晶テレビを普通に使用できるのは、この技術があったからです。しかしノーベル賞受賞というイベントがあったればこそ、化学とあまり関係の無い多くの市民が知ることができたとも言えます。一昨年の南部先生他の皆さんの受賞も30年以上前に挙げられていた業績であることを考えますと、科学研究の成果の評価には1世代の時間が必要なのだということが分かります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。