重ねていくもの

「知る」ということは、少し怖いことだ。

知らなかった昨日までの私にように過ごすことができない。

それなのに、昨日見たばかりの笑った顔を何度思い出そうとしても思い出せない。

押し寄せてくる感情は今まで感じたことのないものばかりでうまく整理できない。

こうしてよく分からないものをたくさん重ねた先には

昨日までの私とはまったく違う私がいるのかなと

ちょっと怖くなる。

おぼえがき 2

私が行き詰まったり、モヤモヤしたりするとき。

身体に力が入ってるんだ。
考えすぎているんだ。

肩の力を抜け。
深く考える必要などない。
流れに身を任せることを怖がるな。

そして何より
そんなトコも含め
だから私は人間らしくて愛らしいのだとちゃんと自分をいたわれ。
７割出来ていればそれで充分なのだ。

もしも誰かに心を傷つけられても
私の人間そのものが否定されたわけではない。
私の中の「私」という核は
私自身にも傷つけられない透明で頑丈なものの中にあるのだ。

輝いているもの

自分が集めたたくさんのカードと、
すべて同じカードを持っている人をずっと探していた気がする。

けれどもそんな人はどこを探したっていないんだ。
これまでだっていなかったんだ。


けれどよく見たら、カードのいくつかはとてもキレイに輝いていて、
本当はそれ以外はそんなに大切ではないのかなと気付く。

輝いている数枚のカードだけ合わせればいいんだ。

そして彼はその数枚のカードを持っているから私の呼吸は苦しいんだ。