あまい実とすっぱい実

やさしい気持ちとせつない気持ちの日記です

月の見え方

2011年10月28日 | 木の実
知り合いの男性で、とても素敵な人がいる。
その人がこの前、こんなことを言っていた。

「年の差や経験の差なんて、
1階から月を眺めるのと、
2階から月を眺めるくらいの違いしかないと思う」

彼は私の倍の人生を生きている。
結婚して、子供を育てて、孫を可愛がるこれまでの人生の中で、
私には想像できないたくさんの経験をしながら、
なんて謙虚な言葉なのだろうとびっくりした。

「若いからこその考えもあれば、
歳を重ねた今だからこその考えもある。
けれとも、どちらかが正しいとゆうわけじゃないんだろうね」
と、笑っていた。

自分を本当に愛している人は、
誰に何を言われても揺るがない愛を持っているのだと思う。
自分という人間を強くアピールしたり、
人に認めてもらうことに身を削ったり、
そんなことなど必要ないのだと思う。


まだまだ不完全な私は、いつか彼のようになりたいと思った。