あまい実とすっぱい実

やさしい気持ちとせつない気持ちの日記です

エネルギーの使い方

2006年08月29日 | 日記
買っておきながらずっと読んでいなかった本を、先日読み終えた。

それは、優しいおばあちゃんと孫である主人公の
不思議な出来事を描いた小説なのだけれど、
その中で、ぶっきらぼうで態度の悪い隣人へ憤りを感じていた孫に
おばあちゃんの言った言葉が、不思議と自分に言われているような気がした。

「大事なことは、今更究明しても取り返しようもない事実ではなくて、
 今、あなたの心が、疑惑とか憎悪とかいったもので支配されつつあると
 いうことなのです。
 そういうエネルギーは、ひどく人を疲れさせると思いませんか?」

あぁ、本当にそうだな、と思った。

自分の中の憤りをいつまでも消すことが出来ないとき、
ひどく疲れて誰よりも損をするのはいつも自分だ。
他人に対する怒りや不満を捨てることが出来ずいつまでも抱きしめて、
日々やり切れなくなっていくのは自分の方だ。
私はどうしてこんなことにエネルギーを使っていたんだろう。

そんなの普通だと思う人もたくさんいると思う。
でも私は、この年になるまでそれを知らなかったんだ。

そしてその通りに日々を過ごし、あぁ何て楽なんだろうと私はビックリした。
欲深い私にとって、続けることはもしかしたら難しいかもしれない。
それでも、この気持ちを忘れることのありませんように。

こころの方向

2006年08月25日 | 日記
ここ最近ずっと、消えては溜まるストレスと追いかけっこをしていた。
消えては溜まるというよりも、
目をそむけてもまた気付いてしまうと言う方が正しいかもしれない。
消す方法を模索している間に、
心の中は次第に苦いものでいっぱいになってきて、
もうどこが出口なのか分からなかった。

自分ではどうしようもなくなって、本屋さんに立ち寄ってみた。
いろいろな本を手に取り、
優しい話が少しだけ載った優しい色の本を買って店を出た。

そして気付いた。
ちょっとしたきっかけで自分に自信をなくし、
今までより何倍も他人からの評価が気になっていたということ。
思い通りの言葉が返ってこないとモヤモヤと心の中で他人を責め、
言わなきゃ良かったといつまでも自分を責めていたということ。
他人には他人の価値、私には私の価値のつけ方があり、
他人からの評価はただ単に「おまけ」であるということ。

知らない間に抑え付けていた感情があること初めて知った。
無駄なプライドの存在を認めることができた。
素直だと思っていた私はちっとも素直じゃなかった。

知っているのに忘れていたのではなく、本当は知らなかったんだ。
今までなんと多くのことを他人に望んでいたんだろうと、
急に自分で自分がおかしくなった。

完璧な理想の自分になれたわけではなく、
他人に対する不満を全く感じないわけではないけれど、
少なくとも今まで背負っていた余計なものは、消えてしまった。

出口を探してくれたのではなく、トンネルを消してしまった
素敵な本の作者に感謝。

彼が年下になるとき

2006年08月22日 | あまい実
私は寝るのが大好きだ。
そして彼も私と同じく寝るのが大好きだ。
「明日は○時に起きよう」と二人で決めて寝ても、
翌日その時刻にちゃんと起きれたことはない。
片方が寝てると自分だけ起きるのが何かイヤでズルズル寝てしまう。

しかし、寝起きがあまり良ろしくない私と違って、彼は寝起きが良い。

起こすと子供みたいにベットの上でゴロゴロし出し、
「起きろ~」とコチョコチョするとなんだかとっても嬉しそうな顔をする。
普段はポーカーフェイスな彼なので、
そんな表情を見ると私もとっても嬉しくなってきて、
ムツゴロウさん状態で彼にベタベタしてしまう。
幸せなヒトトキ。

しかし、しかし彼は一度では起きない。
これを10分おきくらいに繰り返さねばならない。私はスヌーズか。
次第にお互いの出勤時間が迫り、
ムツゴロウの真似をしている暇なんてなくなり、
彼を引きずり起こして目を覚まさせ、
結局別れ際はあわただしく、「またね」のキスなんて余裕はない。

こんなんでいつか結婚なんてことになったら、遅刻魔夫婦決定だ。
早起きして朝を満喫できる人を心から尊敬するミチルでした。

私という人間の

2006年08月14日 | 日記
あの人のようになりたいとか、
あの人だったらこういう時なんて言うだろうかとか、
そんな風に考えても、結局気のきいたことなんて浮かんでこない。
所詮私は私で、他の誰になることも出来ないでいる。
そしてよく考えてみたら、
別に自分を捨ててまでその人になりたいわけでもなかった。

私は結局いつも素直になれないなぁ。とか
気にしちゃだめと思っても気にしてしまうなぁ。とか
「私ってこうなんだ」って決め付けたものって、
もしかしたら、私が勝手にそう思ってるだけで、
本当は私はもっと自由で、広くって、出来ることってたくさんあるのかも。

と、この間ふと思った。

26年間いろんな経験を積み重ねてる間に、
捨ててもいいものまで重ねちゃったのかもしれないなぁ。
「どうしても譲れないもの」だけ少し持って、
自分で自分を決め付けないで生きることが出来たらいいな。

少しだけでも実現出来ますように。
26歳の目標。